高知で働くフリーランサーのブログ

夫婦別姓にしたい女性の気持ちがいまいちよくわからない

      2016/07/09

始めに断っておきますが私は夫婦別姓については割と肯定的な考えを持っています。

夫婦別姓求める違憲訴訟始まる 愛知県弁護士会会報SOPHIA 平成23年6月号より

3.憲法13条は人格権の中核的権利として氏名保持権を保障している。また、憲法24条は「婚姻の自由」「夫婦の同等の権利」「両性の本質的平等」を規定している。しかるに民法750条はこれらの規定に違反している。

4.女性差別撤廃条約16条は「自由かつ完全な合意のみにより婚姻をする同一の権利」「夫及び妻の同一の個人的権利(姓及び職業を選択する権利を含む)」を確保することを締結国に義務付けているが、民法 750条はこれに違反する。

の通り夫婦別姓が違憲であるということは客観的に見れば明確で、そもそも誰の迷惑にもならない範囲での本人の自由を奪うような法律はちょっと問題ですよね。

まあ日本の法律なんてそんなもんいっぱいありますけどね。

ちなみに私は中学生くらいの頃まで両親が籍を入れていなくて事実上夫婦別姓でした。

籍入れていなくて結婚しているって言えるの?家族って言えるの?

って思う人も少なからずいるかもしれませんが、一応法律上では親子とされていましたので私を養う必要がありますしもし両親が離婚していれば養育費をちゃんと支払う義務が発生します。

夫婦別姓に反対する人の意見に、

「子どもがいじめられやすい」

みたいな話を聞きますが、私は兄と弟がいる3人兄弟ですが3人とも両親の姓が違うということが理由でいじめにあったことはなかったと思います(兄弟のことはあんまり知らんけど)。

ちなみに両親が未婚の場合子ども達の名前はどうなるかというと基本的に母親の姓になるようですが、私達兄弟は父親の母、つまり祖母の姓を名乗っていました。

何故「父の姓」ではないかというと、父と祖母とで姓が違っていたので・・・ややこしい話ですが、

母親・・・佐藤

父親・・・鈴木

兄弟・・・伊藤(祖母の姓)

のようにまさに三者三様状態で、何故このようなことになっていたのか今となっては分かりません笑

という状況にも関わらずそれが理由でいじめに遭うようなことは一度もありませんでした。

そもそも学校でクラスメートの両親の名前を見る機会なんてほとんどないのでそのことを知っていた人はほとんどいなかったんじゃないかなと思います。

まあ実際それが理由でいじめに遭ったというケースをお伺いしたので「子どもがいじめられやすい」という意見を全面的には否定はしませんが・・・

話を戻すと、私は「夫婦別姓を認めるべきだ」という意見に賛成はします。結婚したら同姓を名乗らなくてはいけないというルールはなんというか人権を無視していますよね。

『ブラックジャックによろしく』という漫画で近藤ムツミさんという泌尿器科医の女医さんが登場しますが彼女もまた近藤さんと結婚し姓が変わることで不名誉な名前が出来あがってしまった被害者です。些細なことかもしれませんが気にする人は結構多いんじゃないかと思います。

法律を「夫婦別姓にしなければならない」に変えるのは問題あるかもしれませんが、

「夫婦別姓でも別に良い」に変えることにそんなに問題あるのかねえと思ってしまいます。こういうヘンな法律って結構ありますよね。

でもそれと同じくらいよく分からないのが夫婦別姓じゃないとヤダという(主に)女性の気持ちです。

これが結構よく分からない。

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なんで別姓にしたいの?

まあ少数派ではあるとは思うんだけど・・・

夫婦別姓にしたい理由って大きくわけて二つあると思うんですよ。

一つは社会的な理由で、

結婚して姓が変わると免許証やパスポート等の変更手続きが必要ですし時間も金も掛かる。今まで佐藤と呼ばれていた人が急に松下になるとやっぱり周りの人も混乱するしめんどくさいことも多いでしょう。

職場での混乱、キャリアの断絶に繋がるという意見をよく聞きます。

もう一つは本人の気持ちの問題、アイデンティティの喪失です。

ただ、そんな手続き上の不便さというのは、夫婦同姓義務により生じる不利益の中では所詮、些末な事。本質的で深刻な問題は、やはりアイデンティティの喪失です。

誰だって、自分が生まれた時からそう呼ばれ、自分を自分として認識しているただ一つの名前を、結婚で変えられたらイヤに決まってる

結婚したら名前が変わるなんてヤダー! ― 小1生の本音を最高裁はどう聞くより

前者に関しては確かに免許証とかパスポートの手続きとかめんどくさいでしょうね。自分もそういう雑務がすごい嫌いなので分かりますよ。特に何回も結婚するとなるともうほっといてもいいじゃないかと思ってしまいそうです。

ただキャリア断絶に繋がるというのはちょっと違うんじゃないかなと思います。

日本では女性が結婚して姓が変わることに対して物議を醸すようなことはまずありませんし、著名人のように名前自体がを重要な意味を持つ場合はそのまま旧姓を名乗れば良いでしょう。そうしてる人も多いですし。

そう考えると姓が変わることでキャリア断絶に繋がることはまあほとんどないんじゃないかなと思います。結婚でそうなる可能性は十分あり得ますがそれは別問題。

もう一つのアイデンティティの喪失、引用元の著者や夫婦別姓を主張する大多数の人はここが重要な問題であると主張していますが私はここがかなり理解出来ない。

姓にこだわりがあるのか?ないのか?

姓が変わることでアイデンティティが喪失するというのであれば彼女達は自分の姓に激しい拘りがあるんだろうと思います。

しかし解らないのが結婚しても自分の姓を変えたくない、失いたくないというほど姓に拘りがあるのに家族で別姓でいることに対して違和感がないのかというところです。

夫婦別姓であるということは自分と夫、場合によっては子どもと姓が違うわけです。

自分の姓に拘りがあるのに家族で一つの姓にしたいと思わないの?

夫と子どもが一緒で自分だけ別でも別に何とも思わないの?

私は小さい頃から両親が別姓で中学くらいの頃に変わった(一つに統一された)こともあってか、名前が変わる、姓が変わることに対してほぼ抵抗はありません。

だから私は現在結婚して流れのまま私の姓で夫婦同姓ですがもし奥さんの両親に「うちの姓を名乗ってほしい」と言われてもそうすることに抵抗は全くありません。

姓なんて結構どうでもので同姓でも別姓でもどっちでもいいです。ただ奥さんと子どもは一緒なのに自分だけ違うとなんとなく疎外感があってうれしくはないですね。普通そうでしょ?

そのこだわりはどこからくるのか

あくまで主観的な意見でしかありませんが名前にこだわりを持つ人は長年そう呼ばれてきたから、自分を自分として認識しているただ一つの名前だからという理由よりも家族で同じだからという理由が大きいはずです。

データがあるわけではないのであくまで想像にすぎませんが、例えば夫婦同姓で育った普通の家庭で育った人と児童施設育ちで本当の親の顔も知らない人とでは姓に拘る度合いは変わってくると思います。

それこそ家族3人姓が違っていたら自分の姓に拘りなんて生まれないんじゃないかと思います。家族同姓が当たり前の社会だと特に。

結婚したら名前が変わるなんてヤダー! ― 小1生の本音を最高裁はどう聞くという記事では小学校1年生の子ども達に、

「大人になって結婚すると、みんなも名前が変わるんだよ」と軽率な言葉を口にしたとたん、クラス中から一斉に「ヤダー!」の大合唱があったという記述があります。

が、ここで忘れてはいけないのはこども達の家庭は(おそらくほとんどが)夫婦同姓、家族皆同じ姓であるということです。

そして小学1年生では自分が結婚する、家族を作るということをイメージすることは難しく、「結婚したら名前が変わる」というのはきっと「お父さんお母さんと同じ姓なのに結婚で他人の姓に変わるなんてヤダ」って思ってしまっただけでしょう。

強制することはおかしいかもしれないが・・・

夫婦同姓でなければならないという社会のルールに異論を唱えるのは理解出来ます。

いくら最高裁が「旧姓の通称使用が広まることにより、一定程度は緩和される」と言っても現段階で平等じゃないことは明白です。

ですがルールを変えたい!変えてやる!というほどの問題なのか結構疑問です。

仮にルールが変わって夫婦別姓が当たり前になった社会が来たとしても今度は「子どもの姓をどうするか?」で揉めることになりそうですし・・・

 - 考察

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