先日ブロガーのセルフブランディングについて書きました。
要約すると、
1.ノーブランドを宣伝してもダメなもんはダメ。
2.仮に拡散されても中身がダメだとやっぱりダメ。
の二つに絞って書いたんだけど、実はこれにはまだ続きがあって・・・
(´-`).。oO(というかこれ書いた時頭回らなくてスゲーいまいちな記事になってしまったという言い訳はよそう)
で突っ込みを頂きましたw
一理ある!ってか、そもそも「セルフブランディング=名前を売る」って考えが間違ってますわねw → 弱小ブロガーにセルフブランディングとか必要ないですよ? http://t.co/yDRcKUNF16@hiroumi3799さんから
— T.Murakami (@SY_SI_Murakami) 2014, 12月 19
そう!
そうなんですよ!
本来セルフブランディングって名前売るとは全く逆のことなんですよね。という話から今日はこの前みたいな愚痴っぽいネタ記事じゃなく、ブロガーやそれ以外のクリエイター、アーティストとか呼ばれる人達にも役立つセルフブランディングについて書きます。
セルフブランディングの目的
credit: Akimoto Aoi via FindCC
ブランディングとはつまりブランド化すること。セルフだからそれを自分でやる。すなわちセルフブランディングなんだけど、そもそもこの『ブランド化』がよくわかってないことには話にならない。
その前にブランドってなんだろう?
ブランドとは
家畜に自分の家畜と他人の家畜を間違わないように押された焼印が由来とされている。現在は日本語に訳すと「 印 」よりも「商標」や「銘柄」という意味に近いですよね。
ブランドと聞くと「シャネル」や「ルイヴィトン」、「エルメス」みたいな高級ブランドを思い浮かべがちだけど別に高級なモノだけに対して使われる言葉ではありません。
家電の「HITACHI」や「パナソニック」等のメーカーはもちろん、殺虫剤の「キンチョール」や大塚製薬の「カロリーメイト」、「ポカリスエット」のような商品もブランドです。
これらブランド力のある商品は誰もが知っていて誰もが商品価値を認めているので安心して利用できる。そのため、まだ誰も使ったことのない新商品でも「HITACHI」だから大丈夫、「パナソニック」製だから安心できると思って消費者は買うことが出来るわけです。
さらに殺虫剤イコール「キンチョール」やサイクロン掃除機イコール「ダイソン」というブランドイメージが定着してしまえば消費者がそれらの商品を選ぶ際、他社製品の付け入る隙もなく迷わず手を伸ばしてくれることでしょう。
自社の製品を売ることに対してブランドの力は大いに活躍してくれます。
ブランドはモノだけではない
東野圭吾が新しいミステリー小説を発売すると発売初日から多くの人々が購入します。モノが売れにくくなった時代にまだ誰も読んでなくて、当然面白いどうかもわからない。なのに多くの人が東野圭吾の小説を購入します。
これは「東野圭吾」というブランド力がもたらした現象。過去に多くの賞やを受賞したり、ベストセラー作品を生み出しているため、消費者も「彼の作品ならはずれはない。面白いに違いない。」と思って安心して購入することが出来るわけですね。
小説家に限らず脚本家、映画監督、ミュージシャン等は名前が売れていれば売れているほど消費者は安心して手を伸ばしやすい。逆に無名の作家はよほど宣伝の後押しでもない限り消費者が手に取ることは少ないです。
「モノ」だけではく「ヒト」にもブランドがあり、それがあるとないとでは同じモノを作っても消費者の反応や結果に雲泥の差が生じることはよくあります。
スゲー良い作品作っても誰にも見てもらえないのは存在しないのと同じです。ある程度自分が有名になってブランド化されれば人の目に止まりますから良い作品は必ず評価されます。
「初心者ブロガーにセルフブランディング必要ないです」とか言ってる下の根も乾かないうちにアレなんだけど無名だからこそセルフブランディングは必要です。
ただ冒頭でも書いた通り、宣伝するのとブランド化することは全く違います。
宣伝することによってブランド化する場合もありますが、逆に下手な宣伝によってその価値を下げてしまうこともよくあります。
セルフブランディング方法
credit: Akimoto Aoi via FindCC
ここからが具体的な方法です。
大事なことなのでもう一度言います。
宣伝することとブランディングは全く違います。むしろ対極とも言えます。
ブランディングは自身の価値を高めるけど宣伝は価値を下げる。
エルメスがテレビCMで「安い!」とか「良質!」ってバンバン宣伝してたらどう思います?高級感が一気になくなりますよね?(経営的な意味で)厳しいのか?って疑っちゃったり・・・
電子書籍で本を出した人が発売して何年も経つのにtwitterやfacebookで拡散してるの見たらどう思います?他に仕事ねえんじゃねえの?って思っちゃいますよね。
もちろん宣伝も大事だけど自分のブランド価値を落とさないためにも宣伝のしすぎは禁物。おそらく著名人の誰もがそれを意識してることでしょう。
とまあ話逸れ始めて来たので本題へ。ここでは基本的にfacebookやtwitter等SNSを活用したモノを書きます。
アイコン名前はなるべく変えない
アイコンは自分の顔が一番良いとか印象の良い物が良いとか言いますけどそんなことより大事なのは(ガラリと)変えないことです。名前も同じ。本名が良いとか言われてますけど匿名であっても変えなければ問題ないと思います。
アイコンと名前は誰もが持つことが出来る商標のようなもんです。
なのでアイコンは出来る限りオリジナリティがあって自分のイメージに合うモノが良いでしょう。自分で作れない人はクラウドワークスやランサーズで依頼するのも良いと思います(ウチの奥さんなら安く書いてくれます)。
ちなみに私のアイコンは奥さんに書いてもらいました。オリジナルキャラではないけど赤が目立ちまくりなので気に入ってます。
発言、キャラクターに一貫性を
セルフブランディングは言い換えるならキャラクター作りです。
自分と言うキャラクターを作るためには「自分はこういう人間である」という一貫性を持たせる必要があります。良い人なら良い人、面白い人なら面白い人、口の悪い人なら口の悪い人ってね。
意見や主張に統一性のない人は信用されません。フリーランスで働いてていつも「レールの外で働く魅力」みたいなことを語る人が就活必勝法みたいなネタ書いても誰も面白いとは思いませんからね。
だけど「一貫性を持つイコール男に二言はない」ではありません。あたりまえだけど誰だって意見や考え方は変わるしそれを頑なに認めようとしないのはただの頑固なおっさんです。
考えが変わった時はその考えが変わった理由、きっかけを説明すれば一貫性は保たれます。「フリーランスで働いてて、最初はスゲー楽しかったけど今はクソしんどいからサラリーマンに戻りたいと思ってる」とかね。
ブレない主軸を持つ
私は○○である。
という自分の主軸となる部分を持つことが大切です。
私の場合、「現代の若者を代表する社畜」です。という主軸の基に成り立っているつもりです。
「残業代なんかいらねえから定時で帰らせろ」とか、「会社で残業して頑張って昇給待つより副業する方が早いからそっちの方を頑張ろう」とか「さっさとそんな仕事辞めちまえ」とか言ってるのは現代の若者の仕事に対する考えを主張しているわけです。
だから私は自分が会社員を辞めてしまうとつまらなくなるんじゃないかとも思います。会社員じゃない人がサラリーマンを否定しても面白くないですからね。まあ会社員辞めたらまた別のネタ考えますけど。
だけど小手先じゃ通用しないよ?
セルフブランディングの方法とか言ってダラダラ書いてますが正直何が正解で何が間違いってのはないと思います。それぞれ人によってセグメント(誰に向けてブランド化するか)は違うし、消費者の趣味嗜好も違うわけですから。
ただセルフブランディングに成功している人はキャラ作りで成功したというよりはネットでいつも通りの自分を出した人が多い気がします。
「小手先のセルフブランディングには意味がない」木村直人(air/LOVEST)スペシャルインタビュー
-WEBメディアを使って発信するときに木村さんが心がけていることは何ですか?
「自然体でいるということに尽きますね。企画を見させていただいて、まず一言申し上げておきたいのが僕自身セルフブランディングをあまり意識したことがないということです。あくまで自分の自然体のキャラクターでないと言葉が上滑りして相手に伝わらないので」
冒頭でも言った通りセルフブランディングは名前を売る宣伝活動とは真逆です。
ネットでもアナログでも同じ、宣伝っぽい人、言ってることが行ったり来たりな人は誰でも嫌です。逆にネットでもアナログでも優しい人、誠実な人、真っ直ぐでブレない人は好かれます。
木村直人さんの言ってるように自然体でいることが一番かもしれませんね。
まあ現実社会で面白くない人はネットで自然体でいても面白くあるわけないですけどね。
というわけで今日はこの辺で