すごく季節はずれで申し訳ないとは微塵も思っていないわけですがみなさんはサンタクロースを信じていた時代ってあります?
私は記憶にないんですよねえ。サンタさんを信じてた少年時代っていうの。だから夢のない子ども時代だったんですねw とか言われちゃったり。
別にいいだろ!むしろその考えどんなだよ!ってのが今日のエントリーのテーマです。
ちなみにオーストラリアだと丁度今みたいな季節にクリスマスだそうで。南半球はどこもそうなんだろうけどオーストラリアとニュージーランドを除いてクリスマスなんてイベントやってる他の国が想像できないよね。ブラジルとかどうなんだろう。
サンタクロースは存在するか
いやまあここでサンタクロースの起源とか語ってたらホントに季節はずれな話になっちゃうので割合しときます。
起源が何にしろトナカイが引くソリに乗って煙突から家に侵入して枕元にプレゼントをしのばせる奇怪な行動をする人なんてまあいない。あくまで童話、伝説の中の話ですよね。
姿形が人間っていうだけであって空を飛ぶ時点でヤマタノオロチとかFFや旧約聖書に登場するリバイアサンとかと同じようなもんです。
つまりは存在しない。まあ仮に存在したとしても近所の子どもにプレゼントを配るおじさん程度の人だろう。子どもが信じる空からやってきて煙突から進入するあわてんぼうのサンタクロースは架空の世界でしか存在しないわけです。当たり前だけど。
サンタクロースを信じる子ども
もう一度になるけど私は記憶の限り自分がサンタクロースを信じた時代ってのがありません。
物心がついた時には絵本やテレビと自分が生きる現実世界は違うものだって判別出来ていたので空飛ぶ人間が存在するわけないじゃんと思っていたんだよね。
これだと私が特別頭が良いみたいに聞こえるかもしれないけど保育園の年長くらいになれば大体の子どもは「人が空を飛べるはずがない!あったら奇跡だ!」って思ってると思うんです。
これはサンタさんに限らずウルトラマンとかスーパーマンとかバットマンとかいろいろ空飛ぶヒーローも同じように現実には多分いない、だけどもしいたら奇跡だと思うってのが標準的な子どもだと思うんですよね。
サンタクロースを盲信する子ども
にも関わらず、サンタさんは絶対いるよ!って子どもは結構多いよね。いや、むしろ保育園の年長くらいだとそれが標準で小学生くらいに連れてどんどん少数派になってくる。
だけどアンパンマンやウルトラマンが絶対いるって思ってる小学生なんてたとえ低学年でもほぼいないだろうし10才くらいになってもウルトラマンがどこかで戦ってるから平和なんだって思ってたら結構ヤバイと思う。
だけどサンタさんなら「かわいい」で許される。けど私は「これおかしいんじゃね?」って思うわけですよ。今日言いたいことはこれ。
ある程度物の判別が出来て空飛ぶ人なんて普通に存在し得ないものって分かるような年になってもサンタさんだけは信じてるってのはこれ親の洗脳なんですよね。
親が子どもの夢を壊さんとこうと思って一生懸命工作してるわけですよ。
「何のために??」
「子どもの夢を壊さないため?」
「それって意味あんの?」
サンタさんを信じることは夢のあることなのか?
「 夢 」って寝ている時に見るやつとか、将来なりたい職業とかあるけど今回の場合の「夢がある」って言葉は「夢(楽しいファンタジーの世界)を夢見ることが出来るってことだよね。断じてそれを信じているかどうかじゃないんです。
例えば鳥が唄ったりリスに道案内されたりするディズニーのような世界が大好きな人は『夢のある人』って言えるけど別にその人がディズニーの世界がどこかにあるなんて信じてるわけじゃないし信じていないからといって夢のない人なんてのもおかしい。だったら夢のある大人なんて多分ほとんどいない。
だからサンタさんを信じる子どもは夢のある子でそうじゃない子どもは夢が無い子どもってのは絶対おかしいんですよ。
たとえサンタさんや言葉を話す森のくまさんを信じていなくてもファンタジーの絵本の世界を面白いって思える子どもはやっぱり夢のある子どもって言えるよね。私は絵本なんて興味なかったけど。
サンタクロースは親の夢である
私は子どもにサンタさんを信じ込ますメリットは何一つないしむしろ弊害しかないと思ってるんだけど普通の親は大体反論すると思います。
子どもの夢壊すようなこと言うなってね。
だけど先に述べたように夢があることと夢(幻想)を信じることって全然違います。サンタさんを信じてない子どもでもファンタジーを楽しめる人間に成長する。むしろ私は大人になってから良さがわかる自然な成長をしたと思ってます。
単純に子どもを楽しませる作品を除いてファンタジー作品って作り手の思いとかメッセージが込められていてそういうの大人になってみないと分からない。ジブリとかそんな感じだよね。
夢を見させて夢を見る
それなのになんで親が子どもにサンタクロースを信じ込ませたいんでしょうね。わざわざおもちゃ屋でプレゼント買ってきて、サンタの顔拝んでやろうと遅くまでがんばって起きようとする子どもが寝静まるまで待ったりする。
そうまでして子どもに夢見させたいのは自分が夢見たいからなんじゃないの?って思うわけです。
だって子どもがサンタさんを本気で信じてるってスゲーかわいいし夢あるよね。
サンタさんがいないことを知っている自分にサンタを夢見ることはできないけどそうじゃない息子はサンタさんを夢見ることができる。
24日の晩、彼(息子)は夢の中でサンタさんにプレゼントをお願いしてるんだろうなあ、彼が朝目覚めた時、それが枕元にそれがあったらどれだけ喜ぶことだろう。
って感じでまあすげー夢がある話です。
サンタクロースを信じ込ませる弊害
別にサンタクロースに限ったことじゃないけどこういうファンタジー、悪く言えばオカルトを子どもに信じ込ますのは良くないと思ってます。
ファンタジーの世界を信じたまま小学校高学年くらい、下手すればそのまま大人になる子どもって結構いるんだけど彼らは存在し得ないものと現実が区別がつきにくい。
さすがにサンタさんを信じる大人は少ないと思うけど例えば幽霊とか死後の世界とかそういう存在し得ないものを本気で信じてる大人って結構いるんですよ。
下のアンケートの信憑性があるかどうかわからないけど昔NHKのニュースで驚いたのが中学~高校の子どもにこれと同じ質問して『生まれ変わる』、『別の世界に行く』って回答が全体の3割くらいあったんだよね。
幻想は幻想だと教えるべきかな
サンタさんを信じないそういう夢のない子どもは想像力とかなくなって創造性が失われるって考え方ありそうだけどそんなことないと思いますよ。
鳥山明が子どもの頃気を自在に操ることが出来れば空も飛べるし気弾が打てると信じていたとは思えないし、富樫義博が魔界で暗黒武道会が開かれていると信じていたとは思えない。
ファンタジーを信じるのと思い描くのは全く別の話。
そんなことより教えなきゃいけないのは原理原則というか自然の摂理なんじゃねえのって思います。かわいい息子に親はプレゼントを買ってあげたくなるけど憎い連れ子じゃそんな気にれないって人もいる。
殴られたら痛いしナイフで刺したら死ぬかもしれない。死んだ人はもう戻ってこないんだよってこと。当たり前だけどそういう当たり前のことがわかんない人が道踏み外しちゃうんじゃないかと思います。
というわけでなんかいい感じでまとまったので今日はこのへんで。