ステマ、ステルスマーケティングってのは消費者に宣伝と気づかれないように宣伝することです。
わからない人のために念のため。
こういう行為をしている人に対して「ステマ乙」みたいな感じで批判する人かなり多いけど私、ステマの何がいけないの?っていつも思うんだよね。
テレビや雑誌はステマだらけ
テレビの広告、宣伝といえば番組の間に挟まっているコマーシャルだけどあれはCM、広告だって謳っているし視聴者だって知らない人はいませんよね。
当然あれはステマじゃない。だけどテレビってコマーシャルだけが宣伝ってわけじゃないよね。
テレビ番組のすべてが宣伝目的
番組がどうして作られるかって業界人じゃなくても少し考えればわかることなんだけど、当然スポンサー(番組の制作費を払う企業)が宣伝したい商品やサービス、企業名を売りたいからだよね。
視聴者が面白いと思うドラマやバラエティを作ってその間に挟むコマーシャルを観てもらう為。
なんだけどもう少しテレビをよく観察するとコマーシャル以外にも宣伝は無数に存在する。
例えば芸能人が着ている服。
知ってると思うけど当然あれ自前じゃないよね。私服じゃなくてスタッフが用意した衣装。
その衣装だってアパレル企業が宣伝目的で用意した服で人気タレントやアイドルが着た服は即完売になるほど効果がある。
服以外にもドラマやバラエティ番組で使用する車やバイク、パソコンやスマホ、家電製品までもがすべて宣伝。CMよりも効果的な場合も多々あるだろう。
当然「これは広告です」なんて謳っているわけもなく、これをステマと呼ばずなんと呼ぶ!
って思うわけ。
雑誌もすべて広告です
当たり前だけどファッション雑誌は服やアクセサリ等を売るため。
家電批評やモノクロももちろん商品を売るための雑誌。雑誌そのものを売る目的も当然あるけど、それ以上にその中身に載せている商品を売りたいわけです。
ファッション雑誌などで有名なタレントが出てきて「私はこれを使っています」っていうモノは実際本当に使っているかどうか別としてほぼすべて宣伝目的で掲載されている。
ステマはマーケティングの基本
モノが溢れてその広告だらけで誰も広告を見なくなった時代。広告代理店もあの手この手を使って宣伝してきます。
それがステマ。宣伝だとわかってしまうと客が離れていくので宣伝だってことがバレないように宣伝するようになったんだよね。これは別に今のネット社会で始まったことじゃなくてずいぶん前からあったわけです。
ステマなんていつから言われるようになったのか知らないけど業界人からすれば「え?基本でしょ?」と思っているに違いない。
問題はステマじゃなくて事実と異なること
例えば私がこれ使ってすげーよかった。といって以下のリンクを貼ったとしよう。
格安航空(LCC)の話なんだけど、例えばこれを誰かがこれを見て、このブログ経由でチケットを買ったら著者の私にいくらかお金が入るとします(要するにアフィリエイトというやつ)。
そうした場合、広告だと謳っていない私はステマをやってることになるんだけどこの行為自体に何の問題もねえんじゃねえの?ってことを言いたいわけです。
「お金入るんなら広告だからちゃんと宣伝だって謳うべき」って言われそうだけど、著者にお金が入るかどうかなんて利用者には関係ないし、今はお金入らない(アフィリエイトリンク貼っていない)から広告じゃないから問題ない。だけどお金が入るように(アフィリエイトリンクに)変更したら広告にるってのもかなり変な話。
問題は被害を被った場合に限るのではないか
じゃあステマって何で嫌われてるのって話になるけど嫌われている理由は多分、宣伝かどうかわかりづらいことじゃなくて宣伝内容と違ったりして損をする人がいるからなんだよね。
例えば有名タレントが「すっげーいいから使ってみて」ってブログで言ってたから使ってみたものの全然良くなくてがっかりした。しかもそのタレントは実は使っていなかったって言うパターン。
何年か前に問題になったペニオク(ペニーオークション)がまさにその典型。
モデルがブログで「安く買えました」とか言ってそのブログ経由でペニオクの会員が増える。だけど実態は詐欺みたいなもんで被害者が続出。蓋を開けてみればそのモデルはペニオクを利用したことがない。
ってのが結構問題になって、その頃あたりじゃないかな。ステマって言葉が流行り始めたのは。
だけどそれってステマに限らないのでは?
テレビコマーシャルでも髪の綺麗な有名モデルが資生堂の椿とかエッセンシャルの宣伝しているけど、実際そんな安もん使って髪が綺麗になるみんな綺麗だし、当然そのモデルはそんな安いチャンプー使っていないでしょう。
シャンプー程度で「騙された!」なんていうやつはいないだろうけど、例えば生命保険とか結構トラブルが多い。
コマーシャルで安心安全謳っておきながら保険金を払ってくれない。掛け金がCMと違う。CMのように笑顔になれないケースはよくある話。
広告だと宣言しているかしていないか以前に宣伝の問題って外面と中身が違う時に発生するんですよ。
つまりステマ自体は悪くない
金が入るか入らないかなんか関係なく何かを広めようとする行為自体すべて宣伝活動になるんだよね。
例えば大学のサークル活動とか学園祭とか無料で行う路上ライブだってネットで拡散しようとすれば宣伝活動だと呼べる。
宣伝だと謳わないで宣伝活動することをステマと呼ぶなら「今日○○で面白いことやってるよ!」とtwitterで学園祭アピールすることもステマになるよね。
特にチケットを売る目的ならば紛れもなく宣伝行為なんだけどこれ自体をステマだと批判するのはどうなの?って思うんだよね。
別にいいんじゃね?
問題は「カワイイ子がメイド喫茶やってます!是非いらしてください!」と謳っておきながらメイドさんがカワイイ子じゃなかった場合でしょ?
それってステマ云々よりも過大広告、ただの詐欺だよね?