以前書いた記事、輪郭の描き方を伝授する。といっても特別なことは何もしてない。が思いのほか好評?だったので今度は手の描き方のレクチャー記事を書きます。
前回は本当に何もしてない(訪問者さんに申し訳ない)記事だったので今回は本気出します。
といっても前回にも紹介した中村先生の人を描くって楽しいねを参考にして描いていますので特に特別な手法ではないですが。
人間の手には五本の指があり、おそらく人間の身体で最も自由に動かすことが出来る部分です。そのため場面によって様々な形に変わり、それに合わせた描き方をしていく必要があります。
なので結構はボリュームになると思いますがまあお茶でも飲みながら見ていってください。
ブロック分け手法
中村先生の本ではクッキング手袋手法と呼ばれています。上の写真のように手をまっすぐ伸ばした状態を描く時に適しています。
上の図のようにブロック分けしてみましょう。
左の図にうっすらと斜めの線が見えると思いますが人の手のひらは真四角ではなく台形に近い形になります。
クッキング手袋みたいでしょ?
基本的にはこのクッキング手袋を使って描いていきます。
横から見てみる
自分の手を上の図を参照にしながら眺めてみて下さい。
ナイフみたいに尖ってますよね。大分手の形がわかってきました。
さらに手を立体的に捉える
ブロック分けした図を下から(指先から)見るとこんな感じです。
クッキング手袋の構造通り、人の手は人差し指から小指まではだいたい1セットで、親指だけ単独で付いているのがわかります。
自分の手や画像を見て角度や長さを目測でいいので測ってみてください。
実際に描いてみる
ブロック分け手法で軽く握った手を描いてみます。
はじめにブロック分けを描きます。私はまず台形から描きました。指の第一関節の長さは手のひらの半分くらい。
ブロック分けが出来たら丸みのある線で人の手らしさを出します。
これで下書きは完成です。後は陰影をつけるだけです。
下の画像が陰影を付けたモノです。エッチング調につけました。
違う角度からみた手
少し斜めから見た手を同じ要領で描いてみましょう。
角度が変われば見え方も変わるのでブロック分けの形(台形等)が変わってきます。
陰影を付けたやつが下の画像です。
横から見た手
横の場合も同じ要領でブロック分けをし、丸みを描き指をくっ付けてみましょう。
指に動きがある手
これまで握った手と広げている手を描いてきました。
しかし人の指は人差し指だけを伸ばすとかそれぞれをある程度自在に動かすことが出来ます。
チョキのような指がばらばらしている時はブロック分けした指に当たる部分をはさみで切るようなイメージで描いてみます。
これを使って描いてみます。ちょい握り目な手を斜めから見た感じ。
ブロック分けをし指を分割して動きを出します。
これまでと同じ要領で指や手のひらに丸みを付けていきます。
陰影を付けて完成。基本はすべて同じです。
後はひたすら描いてみる
手は人体で最も自在に動かせる部分であり、形、角度によって様々です。
それらを自在に描けるようになるにはひたすら練習するしかありません。
始めは自分の手やネットの手の画像を見ながらいろいろな形の手を描いてみましょう。
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