ここ数日間、ようやく重い腰を上げ話題の仮想通貨について調べていました。
仮想通貨は最近話題のビットコインやグーグルが出資したとされるRippleを始め、現在世界中で200種類以上あると言われています。
それだけの注目を集めていますが多くの人が仮想通貨、ビットコインは何がすごいの?電子マネーと何が違うの?と思っているのではないでしょうか?
そんな人のために今日は仮想通貨、主にビットコインについて出来る限りわかり易く解説します。
ビットコイン、仮想通貨とは何か?
仮想通貨の最大の特徴は管理機関がないこと。管理機関がないということは発行する機関もない、つまり偽者、本物という概念さえないわけです。何なの?って感じですね。
多くのビットコイン解説記事では仮想通貨は「 金 」(きん)に例えられていますがイマイチピンとこないので私は何処でも使える異国のお金。そうですね、ネット上でしか使えないのでネット世界の通貨という表現が正しいんじゃないかと思っています。
仮想通貨はネット国のお金?
ビットコインはインターネットで誕生した全く新しい通貨のようなものです。
まず通貨として成り立たせるには「数に限りがあること」、「社会が価値を認めていること」、「信用があること」という条件が揃う必要があります。
どれかひとつでも欠いたら通貨として成り立ちません。誰かが新しい通貨を創りたいと思った場合、先に上げた三つの条件が揃っていないと通貨として成り立ちません。
日本の円が成り立つのも、お金がないからといって自由に増やせず(数に限りがある)、国民すべてが円でモノを買いモノを売っていて(社会が価値を認めている)、それらを当たり前のように使えるのも日本銀行という信用できる機関が発行した本物であると信じているからです。
逆に言えばお金として成り立たせる要素を満たしていれば全く新しい通貨を生み出すことが可能、それがビットコインを始め今話題になっている仮想通貨と呼ばれるものです。
ビットコインやRippleはどこから生まれるか?
まず最初の条件、数に限りがあること。当然誰かの手によっていくらでも生み出せる仕組みなら価値はありません。
ビットコインは採掘(データマイニング)によって誕生したらしいです。
最も分かりやすい記事:
仮想通貨ビットコイン一発理解!サルでも分かるビットコインの仕組みと問題点 – 連載.jp – あなたの連載、はじめよう –
ビットコインは複雑な計算を解くことによって得られた報酬というイメージでしょうか。採掘について詳しいことは私にもよく分かりません。
ただビットコインは2040年にすべて採掘されてしまうと言われていて、採れば採るほど採掘は難しくなるらしいです。
Rippleの場合はIOUという債権書がコインと呼ばれる部分になります(厳密にRippleはコインや通貨とは言えない)。
Rippleは基本的にすでに限界値まで生産されていて後は取引で利用者間を行き来するだけと考えてよさそうです(情報がまだ少ないです)。
そもそもRippleの目的はオンライン上の国際取引をとても簡単に、低コストで行う手段として期待されています。どちらかというと電子マネーに近い使われ方になるかも。
Rippleの仕組み – Evolution of the Means of Payment
ビットコインに価値はあるか?
二つ目の「社会が価値を認めているか」なんですが去年あたりから爆発的に広まっているためそれまで1bitcoin日本円で数十円だったのがった現在数万で取引されています。
当時数万円分買っていた人は今頃億万長者ですね。羨ましい限りですw
誰もが欲しがり超インフレ状態であるビットコインはもはや高価な「 金 」に例えられるのもうなずけます。
さらにビットコインは世界共通の通貨なので世界を跨いでの取引に大変便利とされています。例えばこれまで日本の円をアメリカのドルに両替する際手数料が掛かってきます。
しかし先ほども触れましたが仮想通貨は世界共通なので手数料も掛からずスムーズに取引され今後国際取引で活躍することが期待されています。
信用できるのか?
三つ目の信用面、実はここが一番重要で仮想通貨の最大の課題でもあります。
ビットコインは暗号通貨とも呼ばれておりすべての取引において暗号化し取引が行われています。例えばAさんがBさんに送金する時、復号キーを持つBさんにしか受け取ることができないように鍵を掛けます。
暗号化により不正取引を防止しているわけですが逆に言えば復号キーを持っていれば誰でも開封することができます。
そのため復号キーをハッキングし不正に引き落としされた事件がビットコインには多数存在します。
ビットコイン送金の基礎になる技術――公開鍵暗号とハッシュによる電子署名
Rippleの場合ゲートウェイという第三者機関(多分ほぼ法人になる)が仲介をしますがゲートウェイが信頼出来るかがポイントとなってきます(ゲートウェイがネコババできる仕組みという解釈で間違いない)。
仮想通貨と電子マネーの違い
仮想通貨は別名デジタル通貨と呼ばれるだけあって電子マネーと混合しやすいです。かくいう私もつい最近まで電子マネーと何がちがうんや?ってところからビットコインについて調べるようになりました。
調べるうちに仮想通貨と電子マネーは概念そのものが全く違うことが分かりました。
電子マネーとは何か?
一般的にクレジット決済やデビットカード、eday、suica等のプリペイドカード、paypalやビットキャッシュ等のオンライン決済等が主に電子マネーと呼ばれます。
電子マネーの定義は広く基本的にお金を数値化した通貨を電子マネーと呼ばれますがそのすべては中央銀行(日本の場合日本銀行)が発行した貨幣が基準となってます。
前払いのプリペイドカードだと分かりやすいですがカードはウォレット、財布のイメージ。財布に前もって現金を入れてカードで払う。
オンライン決済も基本的には先に現金を払いオンライン上で電子マネーに変え支払いを行います。クレジットカードの場合はこれが後払いになっただけですね。
要するに現金をコンピュータ上で数値に置き換えたのが電子マネー、全く新しいネット上の通貨が仮想通貨、ビットコインというわけです。
まとめ
・ビットコインはネット上で使える新しい通貨。激しい価格変動があり、不正取引が話題。
・Rippleはビットコインの欠点を補った通貨。グーグルが出資しているだけあって将来性、安定性を感じる。ビットコインとは全くの別物ち考えてよさそう。
・電子マネーは現金を電子化したもの。現金100万=電子マネーにしても100万であり何年経っても変わらない。
・仮想通貨は価格変動する。数年で数千倍の実績。今後の価格は誰も予想できないと思う。
というところですかね。何より一番自分が勉強になりました。
最近ビットコインの価格高騰に乗じて出始め感のあるRippleが「ビットコインみたいに値上がりするから今が買いだぞ!」という投資斡旋している人をたまに見かけますが多分全部詐欺です。
いろいろ調べてみましたがRippleは売買益で稼げるような仕組みにはなっていません。儲かるのはRippleを代行販売して手数料をせしめている人だけです。気をつけましょう。