久々マネー系の記事です。実は少し得意分野だったりする。
最近7gogoでマネーさんと絡む機会があってFXについて話題になったので少し書くことに。
私がFXの存在を知ったのは二十歳頃。当時はFXブームでテレビとかでも結構やってましたね。今のようにレバレッジ規制（※後に解説）はなくて基本的にJPY（日本円）と米ドルや豪ドル、ユーロを取引する対JPY取引が主流でした。最近はどうなのかな。
※レバレッジ規制とは
レバレッジは日本語で「てこ」という意味を持ちます。外国為替取引（FX)は通貨の売買益で稼ぎます。
例えば100ドルを１万円で買ったあなたは今100ドル持っているとします。そして次の取引で1ドル110円になった時、持っている100ドルを売れば1万1千円になる。つまり1000円の儲け。
だけど当然すぐに10円なんて変動起きないし円相場の変動はせいぜい大きくても1日1円程度。コレだと100万投資しても10万稼ぐのに何年も掛かる。
そこで活躍するのがレバレッジ。レバレッジは手元の1万円を仮想的に10倍にして取引が可能。
10万円の投資で100万円の取引が出来るので1円の値上がりで1万の利益が得られる。但し逆も然り。1円下がれば1万のマイナス。仮に10円下がれば元手がなくなり破産してしまいます。
当時FXで破産するあほが後を絶たなかったのでレバレッジは最大25倍までに規制されました。
FXが流行りまくった頃、レバレッジ規制はなく100倍とか200倍とかで普通に取引されていました。
1万の投資で100万の取引が出来るので1日で1円変動があった場合、倍になるかゼロになるかって取引。
ギャンブル好きにはめちゃめちゃ話に見えてるかも。書いててやっぱり結構楽しいｗだけど私はFXは一切やらなかったし今後もやろうとは思わない。
その理由が今日の本題です。
FXはパチンコより勝てる要素がない
マネーゲームが大好きだった私はFXについても結構勉強しました。様々な本を読んだりSNSで情報集めたりいろいろ研究してみましたが結局稼ぐ方法を見出せず手をつけなかった。だってこれ無理ゲーだもの。
そう思った理由を３つ程上げていきます。
短期的な為替の値動きは読めない
一般的に巷でFXと呼ばれている取引は超短期的なスプレッド取引。たくさん取引して売買益の積み重ねで利益を捻出しようという物。
その際の値動きをどう読むかが勝てるポイントって話なんだけどこの値動きって絶対読めない。何故なら理論的な根拠で動いてないから。
FXには大きくファンダメンタル分析とテクニカル分析があってファンダメンタル分析ってのは経済や世界情勢等の外的要因から分析する手法。テクニカル分析ってのはチャートによって分析する手法です。
参考：SBI証券（旧SBIイー・トレード証券）－オンライントレードで株式・投資信託・債券を－ 
だけど私はこのテクニカル分析が全然信用できない。下記の画像はテクニカル分析の画像。
究極のテクニカルチャート分析講座 - はじめての外国為替証拠金取引（FX)入門より拝借。
これだけみると特に最初の売りサインと最後の買いサインは適当なように思える。
では次に同じニュージーランドドルの00年～12年の値動きを見てほしい。上図は05年5月～06年4月の約一年間。下図は10年間である。なんともまあ同じように見えないだろうか。
04年にFXを始めた人は過去の実績を見て今は相場より高いと判断するだろう。しかし一度は下がりはするものの約2年間上向き。07年頃をピークに下がっているがコレがピークだと判断できるのは未来を生きた人間だけだ。長期でも非常に難しいのに短期での値動きなんて絶対読めっこない。
ちなみに下記グラフはここ最近の私のブログに関するグラフ。もしコレが何処かの国の為替なら今日は「売り」だという判断するべきなのだろうか。
取引に金が掛かる
FXではスプレッドという名目で取引手数料のようなものが掛かります。基本的に1ドルに対して３銭とかそんな感じ。コレが結構バカにならなくてむしろFXや株で勝てる人が少ないのはコレが原因です。
上記で散々説明しましたが為替は読めない。だから勝ち負けは50%50％。売買の判断をコインゲームで決めてもプラマイゼロですが取引すればするほど手数料は取られます。
テレビや雑誌でFXをガチ押ししたのも実は銀行など金融機関の策略。今でもマネー系の雑誌にFX情報が多いのはコレが理由です。
為替売買はゼロ・サム・ゲーム
ゼロサムゲームってのは参加者の得点と失点の総和（サム）が零（ゼロ）になるゲーム。例えばオセロゲームなんかがそう。
FXは総和が決まっていて（厳密には一概に言えないが）その中で勝ち点、失点を争います。元出が増加しない以上、売買を繰り返しても利益は生み出せません。
FXでどうやって稼ぐか
私はFXで稼いでいないのであくまでここからは想像とか私ならこうするってのを書きます。といってもイッコしか思いつかなかった。
スワップ金利を狙う。ゼロ金利とかやってる日本の銀行に預けてても資産は増えない。
中長期的な運営を行えば他多少なりとも利益を生み出せます。コレしか浮かばない。というか調べる気力さえもあまり起きない。それほどお金に執着がないってことかなあ。
オススメの参考書
記事中にも登場したウォール街のランダムウォーカーは名著です。著者はアメリカの金融を研究する学者。すげー勉強になります。投資やってて読んでないって人いるのかな。とにかくオススメ。
