今日たまたまtwitterでUFOキャッチャーに関するエントリーを目にしたので書くことに。
UFOキャッチャーの取り方とか攻略法とかでググってもその台に対する攻略法ばかりで実際同じような台がなかったり、似たようなやつでも思ったとおりにいかないんじゃないかと思います。
というわけで私は以前ゲームセンターで働いていてUFOキャッチャーの設定とかやっていた経験もあるのでコッソリ正攻法を教えます。
ちなみにクレーンゲームの種類とかこちらに書いてます。
ちなみに家には無駄遣いは極力無駄なものは置かないようにしているにも関わらず景品のぬいぐるみは少しだけあります。
以降ダラダラとUFOキャッチャーの取り方についてわかりやすく書いていますが、正直なところ景品だけ欲しいのであればメルカリで下がるのも1つの手です。
思いがけないほど安く買えることもあります。
人気景品は難易度が高いため、上手い人でも平均2,000円前後掛かります。
それくらいでメルカリで買えるならその方が良いかも。
クレーンゲームの基本
取り方ばかり目に行ってしまうけど業者側(ゲーセン側)から見ればクレーンゲームはただの自動販売機のようなもの。
景品一個当たりに対して客が突っ込んだ金額が多ければ多いほうが利益率が高くて望ましいのが運営側の本音です。逆に客に景品単価より安く取られてしまえば赤字になります。
つまりゲーセン側からすれば取れないほうが良い。だけど全然取れないと誰もやってくれないし倉庫に余るだけなのでいい感じに取れそうで取れないけどたまに取れるくらいが理想的です。
景品の価格はいくらか
UFOキャッチャーの景品の値段って気になりますよね。
少し調べたらわかることなんですが業者が仕入れる価格は800円が上限とされています。法律で決まっています。
※2022年3月以降、上限は1,000円に緩和されました。
遊技の結果が物品により表示される遊技の用に供するクレーン式遊技機等の遊技設備により客を遊技させる営業を営む者は、その営業に関し、クレーンで釣り上げるなどした物品で小売価格がおおむね1,000円以下のものを提供する場合については法第23条第2項に規定する「遊技の結果に応じて賞品を提供」することには当たらないものとして取り扱うこととする。
一般社団法人日本アミューズメント産業協会(JAIA)資料より抜粋
だから違法な店を除いてゲーセンで並んでいる景品はどんなすごそうなラジコンやデジタル機器でも仕入れ原価は1000円以下(良さげなのは基本上限の1000円または800円景品)。とても安く感じるけどまあ仕入れ価格なので…
800円の雑貨を販売するとしたらいくらくらいになるかというと、おもちゃ屋さんの原価率はものによりますが50%~70%くらいと考えれば1200円~1500円くらいのものではないかと推測されます。雑貨屋の場合原価率30%以下のものも多いので、ものによっては2000円以上でも高いとはいえないくらいのものだと思います。
まあつまり良さそうな景品は2000円以内で取れればまあ良しとしたもんでしょう。最近はヤフオクとかメルカリで腐るほど並んでいるから相場はわかりやすいですよね。
ちなみにゲームセンター側からしてもだいたい2,000円~3,000円、1,000円景品なら4,000円くらいで一個取れるくらいの設定にしたいと考えています。
ただもちろんこれは景品の人気度によって変わってきます。人気のある景品は1万円に一個しか取れない辛い設定でも在庫がはけるので問題ないですし、逆にあまり人気のない景品は優しくしないと在庫が余ってしまいます。
お菓子のような賞味期限のあるものは放って置くと賞味期限が切れて捨てる羽目になるので比較的甘めに設定していることが多いです。
獲得率はクレーンゲームの設定で変わる
クレーンゲームの設定は大きく分けて2種類あって、外から見えるハード的な設定と内部的な設定(ソフトの設定)に分かれます。
後ほど詳しく説明しますが外から見える外部的な設定はアームやツメ、落下ポイントなどの全体的なフェイスのことです。
内部的な設定はアームのパワーや移動範囲(左右、奥行き)、キャッチャー部分の降下位置と反動に対しての抵抗力(景品や下の台等と衝突した時、どのくらいの力で停止するか)等様々です。
ちなみにパワーは左右それぞれ設定が可能で右が100で左が0っていう設定はよくあります。
ゲーセンの中の人はこれらを設定して取れそうで取れないクレーンゲームを生み出しているわけです。
ちなみにUFOキャッチャーはセガのゲームの名称で商標です。一般的にUFOキャッチャーと呼ばれている遊びの正式名称は『クレーンゲーム』です。
ちなみに上の写真(拾いもの)はナムコのクレナフレックスという機械で正式にはUFOキャッチャーではありません。
なのでこのブログではコレ以降『クレーンゲーム』で統一します。何故なら入力が簡単です。
クレーンゲーム攻略の基本
というわけでココから具体的な攻略方法です。といってもこの台はこうやったら取れるとかってのはありません。
何故なら店や台によって全然違ってくるので。
例えばぬいぐるみの多くについているタグや頭のわっかを狙った攻略法等が有名ですが、店によっては対策しているし狙った景品に必ずあるとも限りません。
下の動画の最初のやつなんかもアームの移動範囲を設定出来るので普通出来ません。もしかしたら稀に出来ることがあるかもしれませんが、普通出来ないので使えないことが大半です。
まあこういうのって大体役に立ちませんよね。店員も抜け道がないように頑張っているんです。
ちなみに通常ゲームセンターは店内の撮影はNGです。グルでやっているのか無断でやっているのかはわかりませんが無断でやると入店拒否されます笑
台の見極めが基本中の基本
じゃあどうやって取るのって感じですが私は台を見極めることが最も大事だと思ってます。
実はクレーンゲームの設定はすごいシビアでほんのちょっとパワー変えたり景品の初期位置変えたりするだけで難易度が大きく変わってきます。
だから設定するのってすごく難しくて、しかもパチンコみたいに別に職人が設定しているわけじゃないから中には「絶対取れないだろ!」っていう雑なやつも多かったりします。
(ネット上だけど)ココだけの話、おそらくどの店も特に人気景品は獲得率100分の1以下の台が結構あったりするはずです。しかもその1つは店員さんのおまけとかね。
そんな台だとどんなに上手い人がやっても取れないので避けましょう。特に人気景品の場合、だいたいゲーセンは取れまくるよりも全然取れないほうがまだ良いって思ってます。人気景品は数にも限りがあるし取れなくても金入るので。
つまりここで説明することのほとんどが取れる台か取れない台か見極める方法です。
外部的な設定の見極め方
先に説明した通り、外部的な設定は主にアーム部分、ツメの部分、落下ポイントや景品の配置など全体面のことです。
下の写真も拾い物ですが上の写真のやつと比べてアーム(透明のところね)の大きさがずいぶん違いますよね。景品に合わせて大きさを変えています。
※アームの大きさが全然違う
実はアームの大きさに種類があることを知っている人は少ないです。アームの大きさに違いがあることを知っていれば開いた時のイメージが出来ます。
次にツメ(アームの先の金属のところ)。外部的な設定を見極める上で最も重要なところです。
下の画像はyoutubeからですがコレをみたら一目両全。右と左のツメが明らかに違いますよね。
右の方がなんか角度が平らに近くてまっすぐ伸びきっている感じ。これ無理やりハンマーかなんかで叩いて伸ばしてるんです。
もう一個画像貼って上のと見比べて見ましょう。同じ左のツメでも下の画像の方が角度が鋭いというかより直角に近いですよね。
実はクレーンゲームのツメの種類はたくさんあって、より角度が90度に近いものが取りやすく(上から見たときの)幅が広いものが取りやすくなっています。
図で書くとこんな感じ。だから私はまずツメを見て角度が垂直とはほど遠くてアームほどの幅しかないツメがついていたら余程軽い景品じゃない限りやらないことが多いです。
更に上の二つの写真を見比べてもらうと分かると思いますが、ルフィの景品の写真とゾロの景品の写真ではツメの形以外に大きく違うポイントがあります。
それはゾロの景品に比べてルフィの景品の方はアームを閉じている時にツメの先がくっついていないところです。
実はこれも調整することが出来ます。特に袋菓子等の景品の場合、閉じている状態でここが大きく開いている場合が多く、そういう台は取りにくかったりします。
落下ポイント、落とし方について
後は落下ポイントとか全体的は部分の説明ですが、正直クレーンゲームが得意な人意外は王道以外に手を出さないほうが良いです。クレーンゲームで王道と呼ばれるものは基本的に左右のアームのパワーが同じくらいでそのアームのパワーを使って落とすタイプ。
逆にキワモノ、邪道とか呼ばれるやつは片方しか使わなかったり突いて落とすやつだったりいろいろあるけどどれもムズイです。最近は(特に箱物は)キワモノばかりですが、ぬいぐるみとかは持ち上げて落とす、ずらして落とすってのがまだまだ多いですよね。出来る限りそういうのをオススメします。
内部的な設定の見極め方
ココからパワーとかそういう機械的な設定の話になってくるんですがコレばかりは一回やってみないとわかりませんよね。
私も欲しい景品があったら最低一回はやります。
パワーの見極め方
例えば下の画像のようなぬいぐるみがあった場合多くの人は重心でもあり引っかかりそうな頭と胴体の間くらいを狙うと思います。
確かにトリプルメガ(クレーンゲームの機種)のように上まで持ち上げて落とす超王道な場合はそれが有効ですが大体そうは行きませんよね。
だいたい下のようになってることが多いです。あくまで一例ですが上まで完全に持ち上げて取るものよりこんな感じでちょっとずつづらしながらってのが多いですよね。
こういうやつの重心を持っても当然持ち上がるわけもなく、多くの場合ビクともしません。多くの人が「これ絶対取れないわ」ってすぐやめちゃうんですが、『ずらして取れ』っていう台の場合狙うべきは重心ではなくて一番動きやすいところ(軽いところ)なんです。
例えば倒れたバイクの重心を持って持ち上げるはものすごいパワーが必要ですが軽いハンドル部分を持って徐々に起こすことはあまり力のない女性でも出来ますよね。
上のリラックマの場合足先を狙うと一番動きやすいです。どこを狙うべきかってのは台や景品によって変わってくるので一概には言えませんが、基本的に景品の端っこを狙うと動きます。
とにかく最初の一発目は一番動くところを狙ってちゃんと取れるかどうか確認すると良いです。
一番動きそうなところを狙って全然動かない場合は狙いが悪いか台が悪いかです。
軽い動きやすそうなところを2、3回狙って全然動かなかったらダメ台です。速攻やめましょう。
その他の内部的な設定
パワー以外にもアームの移動範囲や下降範囲と抵抗力等いろいろありますが基本的に王道なタイプで正攻法で狙う場合あまり気にする必要はないです。
まあたまに移動範囲制御とか忘れてて穴があったりってこともあるんですけどね。
後は第3ボタンがある台は取りやすいと思います。
UFOキャッチャーの知られざるテクニック「第3ボタン」を活用しよう! | Port24
穴に入れてゲットするタイプのUFOキャッチャーは極めればめっちゃ取れる!
ゲームセンターにはピンポイントで穴に入れてゲットするタイプのUFOキャッチャーがありますよね。
誰が最初にやったのかはわかりませんが、もはや定番となっています。
セガのUFOキャッチャーシリーズやナムコのクレナフレックスなどの機種でこのタイプのやつをやる場合、移動範囲の微調整を極めれば簡単に取ることが出来ます。
ピンポイントでちょうど合わせて穴に入れるだけなのでしっかり合わせることができれば確実に取れるのです。
ただやはりかなり難しいです。
以前バイトしていた時にすごい上手いお客さんがいましたが、それでもだいたい5回に1回くらいでしょうか。それでもかなりすごいんですが。
これに関しては特に裏技などなく極めればゲットしまくることが可能です。
まとめとか
クレーンゲームって結構奥が深いです。なので設定する側は結構楽しいです。
ゲームセンターにくるお客さんの中にはやっぱりスゲー上手い人がいてそういう人にバコバコ取られないようにクレーンゲームは全体的に難易度が高いです。
それなりに知識、経験がある人でも簡単には取れないようになっているから初心者には無理ゲーってことが多々あります。
上述した通りゲームを楽しむのではなく、ただ景品が欲しいという場合はメルカリで買ったほうが間違いなく安上がりです。