古参の人、古株の人が新しい世代にごちゃごちゃ口出しする理由
仕事、趣味問わずどんな業界でも、どんな集団でも何年かの歴史がある集まりだと古参、古株の人と新しく参入してくる新人、新勢力のが生まれてきます。
するとどんな業界、集団でも古い人と新しい人で衝突とまではいかなくても少し口論になったり古い人から新しい人に口出ししたりということがよく起きます。
私はかなり飽きっぽい性格で年齢的にもまだ二十代ですし、一つのことを長くやり続けてその集まりでベテランと呼ばれるポジションに位置したことはありません。
逆に好奇心旺盛で様々な業界、集団で新人(新しく参入してきた人)を経験しているわけなんですが、どの業界でも必ず新人に対して不満をぶつけたりごちゃごちゃ言ってきたりする人がいます。
いますよね?
この人達ってなんでこんなこというのかな?
と考えた時にもちろん自分より能力のある新人に対する「妬み」みたいなモノもあると思いますが、それだけでなく何か他の感情があるのでは?
と考えたりもしました。
新人に不満を持ってしまう人の心理
新しく参入してきた人達になんとなくイライラしてしまう人達はきっと自分でもなんでイライラしてしまうのか分からないんじゃないかなと思います。
「別に羨ましくもないし・・・」
「でもなんかウゼー」
なんでこんな感情持ってしまうかというと、古株の人達はその業界、集団は、
「こうあるべきだ」
という正義感というか、他者に対して自分の期待値を要求しているからなんですね。
「履歴書は手書きでかくべきだ」
「仕事でLINEなんて使うべきじゃない」
「高校野球でスローボールを投げるのは邪道だ」
比較的新しい人達はそんな拘り当然持ってませんし、持っていたら古い人達に対して「何ぬるいことやってんだよ!」ってぶつかるかもしれませんがそんな人きっと稀です。
新しいことを始めるとイチャモンが始まる
業界の古参、古株の人達は新しい人達が新しい勢力を作って新しいことを始めようとしたりするとイライラしはじめます。これは集団に限らず目に付いた個人でも同じ。
「妬み」という感情もある場合もありますがそれとは別に、
「俺らの築いて来た庭何荒らしとんねん」
という自分たちが作ったマイルールに従わない人達にイライラし始めます。
だけど結託した組織ならともかく、自分達または第三者が勝手に決めたネット上も含めての枠組み、属性、クラスタの中でそのマイルールは自分達が勝手に決めたただの暗黙のルール、空気のようなもの。
主宰者ではないただ古くからやっているだけの人達はそれらマイルールを押し付けるわけにもいかず、
「あのやり方では上手くいかない」
「あんなことするやつはバカだ」
と自分達のマイルールに反することをして目立つ人達を(影で分かりにくく)攻撃したりします。
伝統にうるさい人も同じような心理(おまけ)
例えば伝統のあるイベント、クリスマスやハロウィン等のイベントがある際、
「本来クリスマスというのは・・・」
「ハロウィンの本当の由来は・・・」
のように歴史や伝統的な風習の知識を振りかざし、単純に楽しんでいるだけのミーハーな若者を批判する自称知識人が結構いたりします。
知識人は頭が良いので何事にも「何故その文化があるのか?」、「どういった経緯で・・・」ということを調べるのが好きです。楽しむ意味を考えます。
その知識人の中に「自分が思うあるべき姿」とは別のことをやっている若者にイライラする人が現れてしまうわけです。古臭く、おっさん臭く感じますよね。
耳を貸す必要はあるか
こういう人達(口うるさい古参者)の言うことを受け入れるべきかどうか。それは目的によって変わってきます。
完全外野の人物でどう思われようが構わない、受け入れる必要はないと判断した場合は無視するべきだと思います。
が、例えば自分がプレーヤーでそれを見ているお客さんにそう指摘された場合は考えるべきなのかもしれません。
批判意見というのは基本的に無視するべきだと思いますが、自分の目的を達成することに繋がる意見は受け入れた方が良いです。
まあハロウィンでドンチャン騒ぎしている若者に歴史や伝統を振りかざして批判する人達の大半は、
「ただのやっかみ」
だと思いますけどね。
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