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ワーキングプアと生活保護はどっちが楽か

2014 6/19
ワーキングプアと生活保護はどっちが楽か

生活保護を批判する際よく持ち出される言葉、ワーキングプア。

ワーキングプアってのは簡単に説明すると「フルタイムで働いてもギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準にも満たない収入しか得られない就労者」を指します。

ようするにフルタイムで働いている人の給料より働いていない生活保護の受給額が高いのはおかしい!もっと下げるべきだってことですね。

日本には病気や障害があったりで働けずやむを得ず生活保護を受給している人だけでなく仕事がないから受給している人もいます。

薄給だけど何とか仕事にありつけたというようなワーキングプア就労者にとってこんな理不尽な話はないです。

「出来ることなら私も生活保護受けたいわ!」

ってなるかも知れません。

しかし生活保護を受給すると例えば車が持てない、家が持てない等の制限があります。それでも働いても買うことの出来ないワーキングプア就労者の方がしんどいんじゃないの?どっちがいいの?

ってのが今日の記事のテーマです。

貧困

 

目次

ワーキングプアの実態

ワーキングプアは若年層と高齢者に多いです。

ワーキングプア

20代がどんどん若年層ワーキングプアとなっている – 20代の格差脱出

厚生労働省では年収200万円以下の就労者をワーキングプアと定義しているようですが「未婚の若年層の方が所得が低い、退職後の高齢者が所得が低い」は生活が困憊していなければ何も問題ない話です。

20前半の数値が67%になっていますが就労者の中には親と同居している場合や既婚者も含まれていますし卒業後フリーターをしている大多数の人に当てはまります。

問題は家族があり家族を養う必要がある就労者です。

シングルマザーは殆どがワーキングプア

残念ながら現在の日本(日本に限らず)は働く女性にとっていい環境とはいえません。

 
Screenshot of www.jcp.or.jp

データで見る女性情報  世界でも異常な男女賃金格差

何処の国でも男性と女性の所得格差は大きく、女性の所得は男性の平均所得を大きく下回ります。

そのため離婚や未婚のシングルマザーはワーキングプアを余儀なくされるケースが多いです。

家賃、光熱費、食費等自分の生活費を稼ぐだけでもやっとなのに子どもの養育費を稼がなければなりません(離婚した場合当然父親にも責任があるが実際貰えないケースが多い)。

地方では離婚した母親は実家で親と同居することが多いですが、都市部で働いている女性は離婚してもやすやすと実家に逃げることが出来ず厳しい生活を送っています。

参考本

ワーキングプアの将来性

どんな仕事をしているかにもよりますがワーキングプア就労者の多くは将来的に収入が多くなる見込みがありません。

そのため彼らが将来的にワーキングプアから脱出するには転職して所得の高い仕事に就く必要があります。

金銭的にも時間にも余裕がなく脱出するのは困難ですが隙間時間に勉強して資格を取りワーキングプアから脱出できたケースも多くあります。私の兄もその一人です(資格は取ってませんが)。

生活保護受給者と違い何の制限もないワーキングプア就労者が10年後、平均所得を上回る収入を得る可能性は十分あります。ワーキングプアから脱出するのは容易とは言い難いですが努力をすれば必ず抜け出せると思います。

制限される生活保護受給者

生活保護受給者は働かなくても生活費を受給出来る代わりに様々な制限が課せられます。

例えば車。厳密には車を絶対持てないというわけではありません。例えば地方に住んでいて車がないと生活するのが難しく最低限の生活をするためにどうしてもなくてはならないと判断されれば持つことが許可されます。

生活費の代償は自由

生活保護を受給すると様々な制限が課せられる、言い換えるならばをれは自由を奪われるということです。

例えば仕事。仕事をしてより生活に余裕を持ちたいと思っても生活保護を受給している限りそれは許されません。稼いだら稼いだ分受給額が引かれます。そのため貯蓄をしたくても出来ません。

私立学校にも通うことが出来ず住む場所さえも選ぶことは基本的に出来ません。

豊かになりたければ生活保護の受給を辞め、働くしか方法はありません。

参考記事:生活保護の高校生バイト貯金拡大は良い流れ?

借金ができない

生活保護受給者は所得がないためローンを組んだりクレジットカードを作ったり等審査のある金融サービスを受けることが出来なくなります。

貯蓄が出来ず借金も出来ないということはつまり生活保護受給者が高額な商品を買うことは出来ないということです。

生活保護受給者の将来性

以上のことから生活保護を受給している限り生活水準を上げることは不可能であり生活保護受給者は(ルールを犯さない限り)豊かになることはできません。そして一度生活保護を受給してしまうと再就職が非常に難しく抜け出すのが困難になります。

さらに子どもに満足な教育を受けさせることも出来ず生活保護世帯で育った子どもは大人になっても生活保護を受給している、あるいはワーキングプア就労者になる確率が高いです。

まとめ 将来を考えるとワーキングプアの方がまだマシ

ワーキングプアと生活保護はどちらが楽か?

現状では病気をしても負担がなく、ルールを犯さない限り生活費が途絶えることのない生活保護受給者の方が楽だと言えます。

しかし生涯豊かになることが許されない生活保護受給者は受給している限り自由を奪われることになります。

生活保護の受給金額が高すぎるという意見を多く見ますがもし私がどちらかを選ぶのなら努力次第で可能性の広がるワーキングプアを選びます。そんなこと言ってる暇があったら収入増やす方法考えます(私なら)。

生活保護を受給している限り(不正でもしない限り)高級車に乗るのは不可能ですからね。

ワーキングプアのシングルマザーの場合、再婚という選択肢もあります。しかし生活保護を受給していると再婚することによって受給が出来なくなるので母子ともに養える所得のある人に限られ、さらに社会的なイメージの面でもかなり厳しくなります。

生活保護を受給する代償は大きいですね。出来るならば受給しないことをオススメします。

この記事を書いた人

ブログ及びアフィリエイトアフィリエイト収入で生活してます。高知から千葉に移住しました。

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