お前頭カタいな~
と言われた人のための記事です。
頭固いってなんでしょうか。
石頭?
頭固いなんてよく分からないこと言われてもよくわかりませんよね。だって頭固いんだから。
と思ったので頭が固い人のために今日は頭が固い人の思考を解説しようと思いました。
私が考える頭が固い人の思考の特徴はもうこの二つ。
一つは、「ありかなしかで考えるいわゆるゼロイチ思考と呼ばれる考え方」。
もう一つは「まとめて考える一元化思考(今名付けました)と呼ばれる考え方」です。
ゼロイチ思考とは
ゼロイチ思考はホリエモンが命名した思考法かと思っていましたが2009年の勝間和代に関する記事で既出だったので勝間和代さんが元ネタなんでしょうか。
『ゼロイチ思考で考えるな』 勝間和代の人生を変えるコトバ 2009年10月10日 朝日新聞 より
私が自転車通勤がいいと言ったからといって、やみくもに自転車に乗る必要はありませんし、お酒を飲むな、テレビを見るなと言ったからといって、100%それを守らなくてもいいのです。
これは、さまざまな人のマネをしては、うまくいかずに疲れてしまう人の行動と思考パターンだと感じています。
同じように、誰かに好かれる努力をしても、相手が振り向いてくれないと、一気に嫌いになる。仕事でも、うまくいかないと、ぱたっと努力をやめてしまう。これらはすべて、「ゼロイチ思考」です。
しかし、さまざまな物事には明確な成功や失敗の定義などありません。
コンピューターのようにゼロイチでは割り切れない、そのあいまいな部分をどうやって進捗を図り、折りあいをつけていくか。そこにこそ人生の醍醐味があると感じています。
(勝間和代:経済評論家・公認会計士)
ゼロイチ思考の人の考え方
ゼロイチ思考の人は先述した通り「ありかなしか」、「成功するか失敗するか」、「好きか嫌いか」、「得か損か」のようにゼロかイチかでしか考えられません。
例えば何か始めようとする時、自分が得するか、損するかでしか考えられないので得すると思ったらやるし、損すると思ったらやりません。
単純なことならその判断で良いかもしれませんが、現実は何か選択に迫られた時、「最初は損するけど長期的に見れば得する」とか「最初はすごい得するけど長期的に見ればすごい損をする」みたいなことがよくあります。
そういった選択を迫られた時、ゼロイチ思考の人は「最初得する」ので喜んでその選択をするも「後から損して」後悔するという傍から見ればこの人アホなんじゃ・・・という判断をしたりします。
何に対してもとりあえず「ありかなしか」で考えるので自分以外の人がやることに対しても「金のためにやってるんじゃないのか」、「何か裏があるんじゃないのか」と考えます。
実社会では自分にとって「ありかなしか」、「成功するか失敗するか」、「得か損か」でしか考えられない人ばかりではありません。
楽しくて、たまにしんどいけど、面白いこともあって、お金にはならないけど勉強になるし、友達も出来る。
から運動をやってる。
という人、たくさんいます。
世の中には「やりたいからやっている人」もいれば「やりたくないけどやっている」人もいるんです。
人間の感情はそんなに単純ではない
おそらく頭の固い人も考えればわかるはずですが、人間の感情はそんなに単純ではありません。
- Aをという面から考えれば良いけど、Bという面から考えるとダメ。
- ここをもうちょっとこうしたらう良くなる。70点かな。
- 顔は好きだけど着ている服がいまいち。
誰でも経験がある「思考」、「思い」です。
また、月日が経てば考え方も変わるし好みも変わります。月日が経たなくても一つのきっかけによって一瞬で考え方が変わることも少なくありません。
頭の柔らかい人はそれを受け入れられる人、理解出来る人なんですよね。
全部一緒にして考える人
「頭の悪い人は何もかも一緒に考える」
ドラゴン桜で有名な漫画家、三田紀房さんの「エンゼルバンク」という漫画を見て、
あ~こういう人いるよな~
と思いました。
「頭の悪い人は何もかも一緒に考える」は弁護士の桜木が主人公、井野真々子に言い放った非常に印象的な言葉です。
桜木の「仕事は儲からなきゃ意味がない、稼げないやつは負け組だ」という言葉に対して井野は、
「人生お金がすべてじゃない!お金で買えない大事なものもある!」
と反論するんですが、これに対して桜木は、
「そりゃその通りだ」
とあっさりとした回答をします。
「はあ?あんたどっちなのよ!」
と井野は食ってかかるわけですが、桜木はこう言います。
「お金が稼げるのと人生の勝ち負けは別問題だ。頭の悪いやつはそうやって何でもかんでも一緒にして考えるんだよな」
※漫画はかなり前に読んだ上に手元にあるわけではないので台詞とか適当です。実際は全く違うと思います。
何もかもまとめて考える人の考え方
何もかも一緒に考える人はとにかく何でも一括りにして考えます。
「玉の輿に乗ることが幸せだ」
「お金持ちになることが幸せだ」
「大企業に入社できない人は不幸だ」
しかし実際は(傍からみれば)玉の輿に乗って幸せ掴んでいるように見えても毎日離婚したいと思っている人もいるでしょうし人より多少お金があっても幸せだと感じていない人たくさんいます。
反対に平均収入を大きく下回る人でも幸せな生活を送っている人もいるわけです。
しかし何もかもまとめて考える人はそれが理解できません。大企業に入って辞めたいと思っている人や高収入なのに倹約している人が理解出来ないんです。
頭の中を軟らかくするには
では頭の固い人が頭を軟らかくするにはどうするべきか。
それはもう考えるしかありません。
考えるクセを付けましょう。
その際何事も多方面から考えると良いです。
賛否両論ある問題は賛成派と反対派の意見両方を聞くと良いです。海外の名門大学では相反する意見両方を聞いて双方を批判するディペートの授業を行っていることもあるようです。
原発反対派の人は賛成派の意見をちゃんと聞いてみましょう。
他にも物を買う時は売る側の立場になって考える。人に何かを教える時は教えてもらう側の立場に立って考える。何か試される時は試す側の立場になって考える習慣を付けましょう。
そうすることで、たとえばネットで会社員に対する批判的な記事を見た時、自分が会社員だったとしても、
「自分のことを言っている記事ではないな」
と思うことが出来ます。
多方面から考える力が付けば誰が何のために発信しているかを考えられるようになれるので怪しい情報に惑わされず有益な情報は取り入れられる、情報を選別することが出来るようになります。