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正直であることが良いこと、正しいことであるという勘違いについて

2016 7/27
正直であることが良いこと、正しいことであるという勘違いについて

信じられないことに世の中では正直であることが良いことで、嘘を吐くことが悪いことだと(大人になっても)思っている人がいるようです。

就活では人事に「副業OKですか?」って聞いちゃ駄目らしいぞ

だって、正直者が馬鹿を見るんですよ。
正直に嘘をつかずに生きるってそんなに駄目なことなんですか?
汚い。汚すぎる。ぼくはそんな大人には絶対なりたくない。

ちなみにブログ主の彼は二十歳を超えているので法律でも世間的にも大人です。

これには驚きました。

確かに特に小学生くらいの小さい頃はそのように習うので小さい子どもがそう思っていても「可愛い良い子」でしかありませんが大人になってもこの思考が続くともはや生活に支障が出てしまうのではないでしょうか。

いやむしろ彼は正直過ぎて面接に落ちまくって就職できなかったわけですから生活に支障が出っちゃっています。

ちょっと驚きました。

しかし実際どうなのでしょうか。世の中には、

「正直であることが良いことで、嘘を吐くことが悪いこと」だと思っている人はどのくらいいるのでしょうか。

目次

正直であることは良いことではない

自分ひとりしか人間がいないのなら何の問題もありません。

自分が思っていることを好きな時に好きなように話せばOKです。

しかし自分以外の人間、複数の人間が集まる集団社会では正直であることは良いことではありません。

あなたと○○がしたい

正直に生きるということは、自分のタイプの女性に会ったとき、会った瞬間に、

「私はあなたがタイプです。あなたと○○がしたいです。」

と率直に言ってしまうことです。

正直に生きるということは、嫌いな上司や先輩に遭ったとき、

「私はあなたが嫌いです。あなたと一緒に働きたくありません。」

と率直に言ってしまうことです。

正直に生きるということは、葬式で悲しんでいる親族の方に、

「あなたが悲しんでも彼は帰ってきません。前向きに生きましょう。その方が人生絶対楽しいです。いつまでもクヨクヨしても仕方ないじゃないですか。」

と率直に言ってしまうことです。

果たしてこれは良いことなのでしょうか。

当たりまえですが、集団社会で自分のやりたいことはやりたいように、言いたいことは言いたいように正直に生きていくと確実に周りに迷惑が掛かってしまいます。

小さい頃は基本的に「正直であることが良いことで、嘘を吐くことが悪いことである」と教えられます。

これは小さい子どもには相手の心境、心情を読み取ることは出来ないので、(主に親が)扱いやすいように「嘘を吐いてはダメ、正直になりなさい」と教えるわけです。

大人もそれをわかっているわけですから(正直であることが故にもたらす)子どもの不躾な発言を寛容に受け止めようとします。

しかし大人の社会では「正直であることが良いことで、嘘を吐くことが悪いこと」ではなく、自分や周りの人にとって良い結果をもたらすこと、人間関係を良好に保つことの方が重要です。

逆に正直であっても自分にも周りにも不利益をもたらす発言は悪い結果しか生まず、良い人間関係を作ることは出来ないでしょう。

これは誰が教えるでもなく論理的な思考が身に付き、学校で集団生活をすることによってある程度本人の力で学んでいきます。

ゲームで自分ばっかり勝ち続けていて相手がだんだん機嫌が悪くなってきたのを見てたまには手を抜いてやった方が良いとか、走り方が変わってて笑いそうになっても笑うと相手を傷つけてしまうから笑わない方が良いだろうとか、バカだなーと思っても直接バカと言うのは相手を傷付けてしまうだけだからやめようとか…

そういう良好な人間関係の作り方は小さい頃から周りの教えや自らの失敗経験から徐々に学んでいくものです。

ウソかホントかなんて大した問題じゃない

ある程度社会にもまれて洗練されていくと、

「ウソかホントかどうかなんて別に大した問題じゃない」

ということにどこかで気づきます。

友達に借りたゲームソフトを紛失してしまった。

だから代わりに黙って新品を買って返した。

昔のスーパーファミコンのようにゲームソフト自体にセーブデータが残るタイプのものだったらダメですが、今ならむしろ新品になって返ってきて喜んでも良いところです(大半が気づくこともないでしょうけど)。

別の予定があったのを忘れて「その日は空いているので大丈夫です」と予定を入れてしまった。

キャンセルしなければ「実は予定入っていたけど調整しました~」なんてことをわざわざ報告する必要はありません。

社会に出て勤めたことのある人は誰もが経験したことがあると思いますが、たとえウソでも結果的にホントになれば、あるいは誰も不利益にならなければ問題はないということはよくあります。そんなこと日常茶飯事ですよね。

確かに汚いウソもあります。

でもこれはウソに問題があるのではなく結果に問題があります。

結果が悪ければウソもホントも関係ありません。

始めから踏み倒すつもりで借りた借金も、本当に生活が苦しくて返せない借金も貸した側にとっては同じ金です。どちらにも返済義務が生じます。

正直者がバカを見ると思っている人は「ウソが吐ける人が得をする」と思っているようですが、それは誤りです。

得をする人は良い結果を導くことが出来る人です。そこにウソかホントかなんて関係ありません。

この記事を書いた人

ブログ及びアフィリエイトアフィリエイト収入で生活してます。高知から千葉に移住しました。

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