世の中にはこういう考え方の人って結構多くて特に仕事の出来る頭の良い人に多いです。
日本には所得再分配ってのがあってまあ単純に所得の多い人からたくさん税金取って貧乏人からは少なめに取るって制度。だから金持ちにとって日本は住みづらく移住する人も多い。
仕事が出来る人はたくさん物売ったり画期的な企画成功させたりして仕事のできない人に比べて社会に貢献しているわけだから収入も多くて当然。
逆に仕事の出来ない人は生産性も低く社会にも貢献できていないので貧しくて当然。資本主義社会ってそういうもんだろ!?
所得再分配なんてしてたら優秀な人材が日本からいなくなるぞ!
って考え方、実にシンプルで真っ当なこと言ってるように思えます。
でもこういう考え方の人間と私は友達にはなれない。そんなやつは日本からいなくなればいいと思ってます。
「弱者は貧しくて当然だ」とは思ってない?
仕事の出来ない人は貧しくて当然と思っている人(能力主義者と呼ぶことにしよう)に、「じゃあ障害があって仕事が出来ない人も貧しくて当然?」って聞くとそれは例外、弱者は守るべきと答える。
それっておかしくね?
って思うんだよね。
障害者は特別?
能力主義者の話をまとめると、障害がある人は特別、守るべきだ。でもそうじゃないのに仕事が出来ない人は貧しくて当然。ってことになる。
でもこれって差別だよね。
私達、現代の若者は小さい頃から障害を持った人を差別してはいけないと習っている。障害者も同じ人間、障害は個性であるって。
だったら特別扱いしちゃいけないよ。周りが障害と言ってようがそれは個性なんだから。
仕事の出来ない人もただの個性である
まず大前提として一生懸命やらないとかサボるとかは抜きにしよう(それは仕事が出来ないじゃなくてやらないだから)。
一生懸命頑張ってやっても結果のでない人がいます。
話すのが下手で営業が上手くいかない。元々手先が不器用で上手くいかない。笑顔が苦手で接客業に向いてない等、欠点を簡単に直せることが出来ず一生仕事が出来ない人のレッテルを貼られてかわいそうな目にあってる人って大勢いるんですよね。
で、彼ら仕事の出来ない人を出来る人間は「出来ねえから給料安くて当然だろ!あるだけありがたいと思え!」って言うわけですよ。まあ直接言わなくても腹の中で思っているわけです。
でもね。私からしたらそれ個性だろって思います。いや別に障害って言ってもいいくらい。
そもそも障害や病気と個性、特徴の違いってとても曖昧。
例えば吃音症って言語障害とか発達障害とか言われているけど人前で緊張してしゃべれなくなる人って世の中にいくらでもいる。けどかといって彼らが全員障害者だというわけでもない。
その境目なんてすげー曖昧で日常生活に支障がでるか出ないかくらい。じゃあ人前で緊張して話せなくて仕事クビになったやつは日常生活に支障が出てるから障害なんじゃねえの?ってことですよね。
つまり仕事の出来ない人も障害者も同じようなもんだから障害者だけ特別扱いするのはおかしいってことが言いたいわけ。
仕事が出来ない人も守られるべき
人は生まれながらにして平等だとか言う言葉があるけど平等なものなんてねえです。
特に訓練しなくても足の速いやつもいれば遅いやつもいる。小学校のテストなんて教育の問題より明らかに生まれつきなセンスの方が影響される。箸の持ち方も姿勢の良さも特に教育しなくても出来るようになる子どももいれば何回教えてもダメな子どももいます。
大人になって仕事が出来るかどうかも生まれ持ったセンスや能力がかなり影響すると思うんですよね。出来るやつは勝手に出来るし出来ないやつはどれだけ教えても出来ない。
自分が良ければそれでいいって考えならともかく社会全体が豊かになることを望めばそういう仕事の出来ない人も守るべきだって私は思う。
いやそんな金は国にはないとか抜きにしてね。
自分がよければそれでいいって人はやっぱり仕事の出来ないやつは貧しくて当然って思えばいいんだけどその際は障害者や高齢者も貧しくて当然って思えよ!って言いたい。
最もそんな人とは友達にはなれませんが。
別に何かあったわけではないけどなんとなく思っただけ。福祉系に税金つぎ込まれて怒るやつって結構いるでしょ。あれどうかと思うよね。