もうかなり前の話ですが、
「ライターよりブログやった方が稼げるからブログやるべきだ」
「ライターよりサイトアフィリエイトの方が稼げるから(以下同じ)」
みたいな意見を聞いた時に思ったことを書きます。
率直に言うと、その考え方って自分本位じゃないかなあと思います。
介護やるなら看護やるべきという考え方と同じ
ライターをやるならブログとかサイトアフィリエイトやって広告貼った方が稼げるという考え方は、
「介護の仕事をやるなら看護をやるべきだ」
というのに近いと思っています。
ライターをやるならブログをやるべきというのはおそらく稼ぎが良いから、という理由によるものです。
もしかしたら他にもあるかもしれませんが、めんどくさいのでここではライターよりブロガー、アフィリエイターの方が稼げるからそれをした方が良い、ということで…
一般的に介護の仕事より看護の仕事の方が収入が圧倒的に高いです。
介護の仕事というのは給料の安い仕事として有名なくらい、まあ収入の低い仕事で、一方の看護の仕事は比較的時給の安いバイトの仕事でも介護の2倍以上の給料が期待できる仕事です。
同じ仕事時間なら介護と看護では得られる給料が大きく変わってきます。
なので介護やるなら看護をやるべきだ。
というのは収入面だけを見ると正しい意見のように思えます。
が、例えば今介護をしている人に、
「看護の方が儲かるから看護師をやるべきだ」
というのは必ずしも正しい意見だと言えるでしょうか。
また、これから介護へ就職しようとしている人に、
「看護の方が儲かるから看護師をやるべきだ」
というアドバイスするのは正しいことでしょうか。
看護の仕事は一般的に看護師の資格を要します。それもユーキャンで少し勉強したくらいで取れるような簡単な資格ではありません。
医師ほどではありませんが、看護の資格を取得するには費用も時間も掛かります。
これから就職する人も、今現場で働いている人も仕事を辞めて看護学校に通うほど余裕のあるケースはおそらく稀でしょう。
「看護の方が儲かるから看護師をやる」というのは人によっては現状で正しい選択であるとは限らないわけです。
ライターとブロガー、アフィリエイターは違う
ライターという仕事とブロガーという仕事、アフィリエイターという仕事はそれぞれ違います。
それぞれ仕事内容も、収入が得られる時期も、収入が発生するタイミングも変わってきます。
取り組んでいる人なら誰もが分かることですが、ブログやアフィリエイトで収益を上げるのには早くても数カ月程度掛かります。
一方でライターの仕事はクライアントにもよりますが、早ければ1カ月程度でほぼ確実に現金で収入を得ることが出来ます。
この特性だけを見ると、「出来る限り早く現金が欲しい」という人はライターという仕事を選んで正解で、逆にブログやアフィリエイトを選択するのは正しいとは言えません。
「2カ月後までに必ず10万必要」
という人に対して、
「ライターよりブロガーの方が儲かるからブログをやるべきだ」
と言っても良い意見とは言えませんよね。
また、ライティングで収入を得ることとブログやアフィリエイトで収入を得ることは似ているようですが、根本的に違います。
そのためライティングの得意な人がブログやアフィリエイトも得意であるとは限りませんし、ライティングの好きな人がブログやアフィリエイトが好きだとも限りません。
つまりライターの中にはブログやアフィリエイトにそれなりに詳しい、だけどライターという仕事を選んでいる、ということも多々あるのです。
別にライターという仕事しか知らないわけじゃないと思うんですよ。
自分本位で考えるのを辞めると他人が理解できる
世の中にはいろんな人がいます。
介護の仕事をしている人、看護の仕事をしている人、医者、弁護士、税理士、営業の人、技術職の人。
誰もが給料が良いからと言って医者を目指そうとしたりはしません。
人それぞれ趣味や嗜好、考え方が違うから均衡が保たれるのです。
書店に行けばたくさんの本が並べられていますし、ゲームセンターに行けばたくさんのゲーム、ぬいぐるみやフィギュアが陳列されています。
それらはどれも多かれ少なかれ「欲しい」と思う人がいるからたくさんの種類が店頭に並ぶのです。
他人のことが理解できない~と思った時、自分が普段絶対行かないような店、例えば爬虫類専門のペットショップや一眼レフカメラのレンズ売り場等に行けば良いです。
自分なら「絶対要らない」と思うようなものでも驚くような高値で売られていたりします。
それらはちゃんと購入する人がいるから売られているんですよね。