ネット上ではよく消費者側が、「使ってもない商品を宣伝するな」とか「良いと思ってもない商品を人に勧めるな」みたいなことを言う人を度々見かけます。
また提供する側、宣伝する側の人の中にも、「私は自分が良いと思ったもの、使ったことのあるものしか勧めない」みたいなのを美徳とし、
「金のために自分が使ってもないものを勧めて儲けようとするのは悪だ」
みたいなことを言う人もいますが、そういうのって自分で自分を息苦しくするだけだと思うんですよ。
なんというか、別に自分が使ったことない商品を宣伝する人がいてもいいじゃないですか。
お金のために自分が良いと思っていない商品を勧めても良いじゃないですか。
もちろん事実を隠して、偽って人に勧めるのは良いとは思いませんよ。
全然売れてない商品を一番売れているとか、乾燥機能がないのにあるとか言って売るとか、そういうのは良いとは思いません。
嘘をついて宣伝することは詐欺ですからね。罰則もありますよ。
使ったことがない人が宣伝するのがダメならどうなる?
その商品を使ったことがない人が、売るのがダメというのはあまりにも幼稚な考えだなあといつも思います。
だって使ったことのない商品を売るのが普通じゃないですか。
広告の仕事をしている人、販売、営業の仕事をしている人の何割が自分が売りたい、宣伝したい商品を使ったことがあるでしょうか。
多分1割もないでしょう。
使ったことがない商品を売ってはいけない、宣伝してはいけないなら、業務用の製品の大半は売る人がいなくなってしまうでしょう。
医薬品の営業、販売、宣伝をする仕事は非常にリスクの高い仕事になってしまいますね。病気でもないのに売るために薬を飲まないといけないんですから。
とても当たり前のことですが、使ったことがない商品を売るのはダメ、なんて社会になったら売る人が少なくなりすぎて顧客は購入するのに苦労するでしょう。
金のためにやっているで良いでしょう
売る側の人は時折自分のやっていること(別に良いと思っているわけじゃない商品を売っていること)が本当に正しいのかとか、考えたりすることはあると思います。
特に別に上から強制的に売るように命じられている会社員という立場ではなく、自分で売るかどうか、お勧めするかどうかを決められる副業のようなケースだと、尚更「これは本当に正しいことなのか」と考えることは多いでしょう。
これに関しては私自身何度か相談されたことがあります。
「別に自分で良いと思ってないけど、良いって書いていいのか」
「使ってもいない商品をブログで勧めて良いのか」
別に良いと思いますよ。もちろん使ったことのない商品を「使ってみた」と偽って宣伝するのはダメですが、それ以外にお勧めする手段はあるじゃないですか。
「良さそう」
でもいいわけです。
出来ないならしなければ良い
また、お金のために割り切って「勧められない」という相談もされたことがあります。
「趣味半分でやっていたことを事業化しようと思っているけど、今のやり方でお金を取るのは気が引ける」
みたいな相談もされたことがあります。
「お金のために割り切って出来ない」
って感じるなら別にしなければいいだけです。
それをしなければ生活が出来ない、金銭的にキツイと感じるならそんな理由で悩んだりしないでしょう。
余裕があるからそう悩めるわけで、金銭的に余裕があるなら無理して趣味をしんどいことに変える必要はありません。
自分のやりたいようにできるなら「やりたいことをやって、やりたくないことはやらなければ良い」が一番良いとそう感じます。