最近クラウドワークスは稼げないみたいなネタがちょっと話題になりました。
何でも80万人以上の登録者のうち月間20万以上稼ぐ人が111人しかいないとか。
クラウドワークスで月収20万超え、わずか111名。働き方革命の未来はどこにある?
このネタに関する記事はたくさん読んだ気がするんですがこの情報が出る以前からクラウドワークス等、クラウドソーシングのライター業務の相場が安すぎるという声は多く見受けられたように思います。
そして今日はこんな記事を見たんだ。
サラリーマンは辞めるな!ライターは奴隷のように使われている!
サラリーマンは辞めるな!
中々挑発的ですねー。こういうの流行りなのかしら。
でもこういう考え方・・・
スゲー嫌いなんですよ。
ライターは儲からないのか
ライターを買いたたくな!
クラウドワークスの単価は安すぎる!
クラウドワークスでライターやっても稼げない!
ごもっともだと思うんですよ。
私もブログ始めたばかりの頃、自分のスキルアップのためにと思ってクラウドワークスでライターの仕事をしてみようかなーと思ったこともあるんですが、まあ安いですよね。だから一つも仕事受ける前に辞めました。だってお金にならないんだもん・・・
確かにクラウドワークスの単価は安すぎる。
文字単価0.3円とか0.5円とかざらですからね。
でも中には稼いでいる人ってやっぱりいるんですよ。
ライター業務ですごい稼いでいて少し有名な名もなきライターさんは2月の月の売上が243万になったらしいです。
【決算】ランサーズで100円のウェブライターからはじめて、月商が243万になったよ
年じゃなくて月ですよ。
いやーライターって稼げるんですね。稼げないとか言ってる人何やってんですかね・・・
名もなきライターは天才ライターなのか
おそらく名もなきライターさんはライターとしてはトップクラスに稼いでいる人なんじゃないかと思います。
(いやわかりませんよ。もっと稼いでいる人も多分いると思いますよ。)
で、彼(彼女?)のような人を引き合いに出すと、
「彼は特別だから」とか「すごい才能がある人だから」とか言うんですよね。
え?本当にそう思ってますか?
確かに彼の書く文章はブログを見る限りその辺のブロガーやライターから卓越したものがあると思います。
だけど少なくとも20万くらいしか稼いでいない人の10倍優れているとは思えません。そもそも10倍優れている文章ってなんだよ・・・
じゃあ何が優れてるの?
何がそんなに彼を稼がせてるのか?
っていうとやっぱり営業力だと思うんですよ。
その証拠に200万の内訳の中にクラウドワークスを始めとするクラウドソーシングの割合はわずか9万5千、全体の5%以下となっています。
そして売上の大部分を占めているのが「直取引」で211万。これがないと彼の収入は人並み程度なんですよね。
クラウドワークスが稼げないから・・・は暴論
の人はネットで食える人はほんの一握り。ライター業は時給に換算すれば200円~300円になることもあるとか言ってます。
現実を見るとどうだい。買いたたかれるライターの現実。人間とすら思われていないような労働に対する価格設定。時給に換算したら200円、300円になることもある。発注側は文字を書いたことがない人間なのかと本気で疑う。
そりゃクラウドワークスみたいなところでやったらそうなりますよね。
クラウドワークスは仕事を依頼する人より仕事をしたい人が圧倒的に多い買い手市場のサービス。
しかもシステム利用料を取られるので実績のある優れたライターがメインで使うことが少なく必然と相場も下がる。
供給過多で相場が下がっている市場を引き合いに出してライターは稼げないとか言ってる意味が本当に分かりません。
自分で営業しないサラリーマン根性がすごい
サラリーマンを辞めるな!
の記事では、「サラリーマンはぶら下がってでも続けろ」というくらい会社員でいることを勧めています。
僕は開き直ってでもサラリーマンを続けることにする。人間関係なんて本当に些末なことだ。この現実を知らないで「文章で食っていくぞ!」なんて意気揚々とネットの海を漕ぎだして奴隷のような労働環境に辟易するまえに今回の現実に出会えて本当に良かった。
うん、サラリーマンでいた方がいいと思う。
だって自分で仕事とる気ないじゃん。
ライターでもなんでも営業しないで仕事が入ってくるのはサラリーマンだけなんですよ。
サラリーマンなら営業職に就かない限り通常営業しなくても自分に仕事が回ってくるしそれをこなせば生活費が稼げる。
でも一度フリーになれば仕事は自分で探さなければならない。
本来自分の仕事を相手に見せ、その価値、費用対効果等を提示して仕事を取る必要があるわけです。
その助け舟としてクラウドソーシングがあるわけ。自分で仕事探さなくても済むからね。
だけどその助け舟を頼る人がたくさんいれば当然供給過多になって割に合わない仕事になってくる。
会社員でもそういう競争の激しい業種で働くと労働環境が悪くなるのと同じでフリーランスでも競争の激しいところで仕事をとろうとするとしんどいんですよね。何にでも言えることだと思う。
でも会社員ならともかく兼業でもフリーのライターならわざわざクラウドワークスでやる必要ないじゃないですか。
自分でブログ書くなりSNSやるなりして営業して、「ライター募集してます」ってところに声かければいいでしょ。
例えば格安スマホのサイトを作っている方のブログ、によると格安スマホのライターさんの単価は1記事平均1万5千円程度とブログで語っています。
そのサイトの記事のクオリティは確かに高いけど、それでも別に取材が必要なわけでもないので1日あれば十分仕上げられる程度。記事にもよるけどその分野にある程度詳しい人なら3~4時間あれば書けるんじゃないかな。
だから1日2記事書けば日給3万円。20日間働けば60万。
営業すればこれくらいゆっくり稼げると思うんですよ。
ちなみに私も良いライターさんがいれば自分が2時間程度で書いているくらいのボリュームの記事を1記事あたり5千円~1万円くらいで買う気でいますしそれくらい払っているって人もたくさんいると思うんですよね。
勝ちやすいところで勝つ
私はフリーランスになってから常に「勝ちやすいところで勝つ」ことを意識しています。資本も人もいない個人業だから競争が激しいところで勝負するのは無謀なんです。
今回サラリーマンは辞めるな!ライターは奴隷のように使われている!について言及しましたがこういう考え方の人って多分多いです。
でも仕方ない。
学校も会社も基本的に決められた場所で決められたルールに則って戦うことを強制されるから。
だからクラウドワークスで戦おうとするんです。
それに別に脱サラの手法がライターだけじゃないんだからライターが稼げないからといってサラリーマンを続けないといけない理由はないんですよ。
だめだと思ったら他の方法探せばいいでしょ・・・