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日本人が「自己責任」が好きなのは集団主義的思想からではないか

2016 6/14

少し旬を過ぎたネタかもしれませんが…

日本人は自己責任という言葉が好きです。

かといって海外がどうなのかは本当のところ正直わかりませんが、ネイバーまとめの「自己責任」って騒ぐのは日本人だけなのか調べてみたによると、

「海外でも、ないわけじゃない」が、「自己責任」論は、海外でも起きてるが、市民が騒いでるという例は、見つからなかった。

とあり、比較的海外には少なく、日本人は特別自己責任という言葉が好きなようです。

以前これとは違う別のブログで、

「奨学金を返せない人が増加しているのは自己責任の問題なのか」というような記事を書いたんですが、コメントの約6割~7割以上の人が、

「自己責任だろ」

「借りたものは責任もって返すべし」

「借りるやつが悪い」

というような自己責任で片づけるものだったりしました。ちなみに寄せられたコメントは160件あまり。

とにかく自己責任が好きだよなあと実感しました。

でも不思議で不思議で仕方ないのは日本人は自分で責任を持って行動することよりも集団に合わせて行動するいわゆる集団主義的な思想を持つ人が大半のはず。

自分で判断するよりも他人の言うことに従う、自分の自由よりも集団の秩序を考える人が多い。

なのに自己責任が好きってちょっとよくわからないですよね。

でもこの前海外に住む人のある発言によって、「集団主義的な思想が自己責任と責め立てる」のではないかということに気が付きました。

目次

集団主義的な人は「人によって違う」が理解できない

いつだったかもはっきり覚えていませんが、海外に住む方がTwitterで、

「集団主義である日本人は人によって考え方が違うが理解できない人が多い。個人主義のヨーロッパの人は自分と考え方が違っても特に気にしないが日本人はそれは違うと思う。と自分の主張を押し付けようとする人が多い。」

のようなことを言っていました。

その付近のツイートを見つけた。

これは確かめいろまさんが「一人旅はつまらん」という発言をした時に、

「そんなことねえよ」

と批判が殺到した時です。詳細は知りませんが。

集団主義的な人は自分と自分の周りの考えがすべてなのでそれとは違う意見は「おかしい」「間違っている」となってしまうわけです。

だから「人によって違う」がわかりません。

「人によって違う」がわからないとどうなるか

人によってやってること、正しいと思っていること、間違っていると思っていること、立場、思想が違うということがわからない人は自分とは違う考え方の人、ダメだと思うことをやっている人に対して否定的です。

計画して奨学金を借りた人は無計画に奨学金を借りて返せなくなった人が理解できません。

危険な紛争地帯に行く人に対して単に間違っているとしか思いません。

人によって考え方、捉え方、知っていること、知らないことはそれぞれ違うということが分かっていれば危険な紛争地帯に行ってしまう人が何か事情があって行ったかもしれないということがわかりますし、奨学金を借りて返せなくなった人は何か事情があって返せなくなったのではないかということに気付くはずです。

人それぞれ考え方は違う、知っていること、知らないこと、正しいと思っていることはみんな違うという考え方があれば何か事件があった際に容易に「自己責任」なんて発言は出来ないでしょう。もちろん例外もあるでしょうが。

人によって考え方は違う、正しいと思っていることは違う、持っている情報は違う、だから危険な場所は周知させる必要があるしそこに行けないように対策を考えなければならない。

という考え方が出来ない人は何かあるとすぐに「自己責任だ」と言います。

自己責任だと言い張ることがどれだけ愚かであるか(余談)

私は自己責任だと主張することに何の意味もないと思っています。

というのも自己責任で解決するなら個人の力では本当にどうしようもない天災のようなものを除いてありとあらゆるものが自己責任で片付いてしまうからです。

例えば上司が営業成績の悪い部下に対して「頑張りが足らない」、「努力が足らない」と本人の自己責任にしてしまうことは簡単です。

しかしこれじゃあ何の解決にもなりません。

同様に奨学金を滞納する人が多くて問題になっているのに、「返せない本人が悪い」で片づけてしまっては何も解決しません。

もちろんどちらのケースも本人に責任がないわけではありません。

だけど「自己責任だ」と言っても何も解決しないんですよね。

だから問題を解決しなければならない立場の人は対策を講じるわけです。

この記事を書いた人

ブログ及びアフィリエイトアフィリエイト収入で生活してます。高知から千葉に移住しました。

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