どうも。
高知県でブログとかアフィリエイトとかで生活しているエルモだった人です。
私はtwitterで高知県民であることを晒しているからなのか、「某プロブロガーさんの影響を受けて高知県に移住を考えている」とか言ってる人からたまにリプライ(自分宛のメッセージ)をもらったりします。
某プロブロガーさんや彼のアシスタントさん?等のブログを見ていると高知県がとても良いところに見えてくるかもしれませんが現実はそんなことないです。
まあ現実なんてその人の解釈次第で決まるもんですから人によって、捉え方によって住みやすい県なのかもしれませんが少なくとも高知県に住んでいる人の大多数の人が住みやすい県だとは思っていません。
というわけで今日は高知県生まれ高知県育ちで未だにしつこく高知県に住んでいる私が高知県に移住してきたブロガーが書かない高知県のダメなところとか書きます。
とにかくお金がない高知県
高知県は全国的にもお金のない県で有名です。2012年度の財政力指数は島根県に次いで全国で下から2番目です。
ちなみに平均年齢は全国で2番目に高く65歳以上の割合は3位らしいです。
高知県の地域情報 Kochiken – 都道府県・市区町村ランキング【日本・地域番付】
私は以前愛知県の山奥の地方に地域興し隊の面接に行ったことがあるんですが、そこで地域興しに携わる職員さんに、
「高知に比べたらこの町すっげー豊かだよ。町長には悪いけどさー、うちよりも高知の貧しいところ助けてやってくれよ。」
と言われたりしました。
高知県は全国的にも財政の厳しい市町村が多く、少子高齢化は他県の10年先を進んでいると言われていたりします。
実際高知県には仁淀川町や大豊町等65歳以上の割合が人口の50%以上を占める市町村も多いです。
ちなみに2014年の統計によると高知県の高齢化率(65歳以上割合)は32.2%で秋田県の32.6%に次いで第二位。東京は22.5%。ちなみに今から約25年の東京の高齢化率は33.5%と予想されているので約20年程度先を走っていることになりますね。
データ参照元:第1章 高齢化の状況|内閣府ホームページ
決してお金にうるさい県民性ではありません。高知県民はおおざっぱで適当な性格の人が多いので逆に細かいお金に対してうるさく言う人は少ないです。しかし私は前職で官公庁と取引することもよくありましたが市、県が相手だととにかくお金がないとしか言いません。
学校の電話機が壊れても新品が買えない・・・
冗談みたいな話ですが私達の知らないところで職員さんは頭抱えているんです。
県、市町村にお金がないというのは決して喜ばしいことじゃありません。住みやすい地域指数なんかあれば確実にマイナスポイントですね。
物価が安いというのは幻想
田舎、地方は物価が安いとか言っている人がたまにいたりするんですが何年前の話だよって思います。
私は大阪、東京、名古屋に遊びに行ったこともありますが物価が高いなんて感じたことはありませんでした。
牛丼チェーンの吉野家やすき家、ハンバーガーのモス、マクドナルド、その他飲食チェーンやコンビニなんかおそらく国内ならどこに行っても値段はほとんど変わりません。
高知県にもそれらチェーン店がたくさん展開しているわけですからそれ以外の飲食店や小売店が他県に比べて極端に安いわけがないんですよ。
ブロガーさんの中に高知県は安くておいしいお店がいっぱいあるとか言っている人がいますが、そんなの東京にだって腐るほどあるでしょ。
競争が激しい分逆に都会の方が激安スーパーや激安食べ放題とかあったりして安くモノが買えるんじゃないかと思います。全国放送のテレビでやってたりするやつって全部ウソなんですかね。
食べ物が安いというよりは移住して安い店ばかり行くようになっただけのことなんですよ。
高知県にだって2,000円くらいするランチ定食のお店はあります。
消費者物価指数も全国的に見て高知県は田舎のくせに結構高いです。
家賃は東京に比べると安いが・・・
高知県は家賃が安いと言う人がいますがこれも実はそんなことないです。
確かに首都圏から比べると安いです。というか首都圏は全国的に見ても異常に高すぎなんですよね。
だけどそれ以外の県と比べると高知県はそれほど安いわけじゃありません。
ブロガーさんが一軒家借りて家賃2万くらいとか言っているのをたまに見ますがあんな物件そうそうないです。普通に探してもそんな物件見つかりません。相当田舎ならコネとかで借りれるんかな。
高知市内だと一人暮らしのワンルームや1Kの物件で家賃安いところでも2万後半くらい。だいたい3万~4万くらいが標準的です。
家賃3~4万円出せば首都圏以外ならだいたいどこでも住めます。大阪、名古屋、福岡でもだいたいそのくらいのもんでしょう。
交通の便が予想以上に悪い
高知県は新幹線がありません。
電車で高知から東京まで行こうとすると片道で2万円くらい掛かります。福岡県や北海道から行くのとほとんど変わりません。
そしてここ最近とても不便だなあと思うころは高知空港からLCC(激安航空)が飛ばないところです。
ジェットスターで東京や北海道等に行きたい場合は車か交通機関を利用して高松空港まで行かなければなりません。
始めから住んでいるのならまだしも地方に住みたいという理由であえて高知県を選ぶ意味がわかりません。
田舎過ぎると不便すぎる
某プロブロガーさんが住んでいるところはこんなところです。画像はグーグルストリートビューのもの。住所はわからんので本山町町役場近くです。
行って撮影しようかと思ったけどめんどくさいのでやめました。ここ結構遠いんですよ・・・
(下画像)右に見える黄色っぽい建物は以前本山警察署だったところです。
現在は警察署が統合して分庁舎になっています。最寄りの高知東警察署は車で高速使って20~30分くらい。一般道だと1時間近く掛かります・・・汗
下画像が地域を担う(と思われる)嶺北中央病院。ご老人達でいっぱいです多分・・・
こういうところに住むと本当に最低限の施設しかありません。
ゲームセンターやゲームショップ、大型の本屋、ショッピングモール等に行く場合は車で高速道路を走らなければなりません。
大きい病院がないので専門的な治療が必要な場合は高速に乗って通う必要があります。車どころか高速道路がライフラインという感じです。
最近はドクターヘリがよく飛んでいるらしいです。そうでもしないと急患が救えないので。
ちなみに本山町は高知県の中でも特に財政が悪い自治体の一つで全国・全地域の財政力指数番付によると1765地域中1617番目でした。
本山町本当にお金ないなあと思った出来事が二つあって、一つは会社員時代の取引先(町の某福祉関係の施設)で30万くらいの稟議が下りなかったこと。
もう一つは大雨で道路脇が崩れて片側通行になっていた主要道路が数ヵ月直らなかったこと。
「今はまだましだ」ということを忘れてはいけない
ここまでは現状の高知県の話です。
今後こういった地方はどんどん生活水準が下がることが予想されます。
今はまだ高齢化率が41%程度(2012年時点)の元山町も5年後、10年後には確実に高齢者の割合が50%を超えるでしょう。
これが30年後だとどうなるか?今20代の人達が50代になる頃です。
おそらく高齢化には歯止めが利かず60%以上が高齢者となるでしょう。
そしてもし今のまま65歳以上の人が働かない社会であれば(きっとないと思いますが)、就労人口の割合は3割を切り、町の人口の大半の人が働いていない地域となるでしょう。
そうなると需要が増える一方の病院や介護施設等の人材を確保することは出来るでしょうか。
私はこういった地域では学校でまともな教育が受けられる社会を維持できるとはとても思えません。
わざわざ高知を選ぶ必要ないだろう
物価も意外と高く交通の便が高知県は全国的に見ても住みにくい県と言えるでしょう。
新幹線まで遠いしLCCも飛ばない高知県をあえて選ぶ意味が分かりません。
どうしても四国に住みたければ私ならもう少し都会で大阪も近いしLCCも飛んでる香川県、高松に住みます。うどんも美味いからね。
移住して最高ブロガーさん達は高知の良いところ、もしくは主観的に良いと感じたことしか書いていません。
「高知県の生活では見栄を張る必要がないからお金使わなくて暮らしやすい」とか完全に自分の気持ちの問題でしょ。
別に高知県である必要はないです。
移住する前にちゃんとよく調べましょう。