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フリーランサーが消耗しないように働くために知っておきたいこと

2017 7/01
フリーランサーが消耗しないように働くために知っておきたいこと

労働環境がキツイという話題が絶えなくなりましたね。

最近の若者は極端に労働環境の悪いブラック企業に入社したがらない、を通り越して「残業がある」、「休日出勤がある」、「有給が取れない」というごく一般的なやや悪条件の会社にさえ入社したがらないようです。

一昔前と違って労働力不足にある現代では労働者は職場を選べるようです。

また、近年はインターネットの普及によってブログやアフィリエイト、物販、ライティング、ウェブデザイン等、個人がフリーランスとして、また起業家として活動しやすい状況になってきてもいます。

ただ、個人が活躍しやすい状況が整っても、「自分だけが」というわけではないので企業同士が競っているのと同じく、個人同士、または個人と企業で競わないと生き残ることはできません。

私はフリーランスになりたければ、仕事を辞めて税務署に開業届を出せばフリーランスになれる。と思ってはいますが、平均的な会社員と同レベルのパフォーマンスで収益を上げるのは簡単なことじゃないと思っています。

実際、多くのフリーランサーは平均的な会社員以上の収入を得ていないのではないかと思っています。

私も何人ものフリーランサーにお会いしたことがあるのですが、サラリーマンとして平均的な年収(400万~500万くらい)を超える人はごくわずかという印象です。

目次

フリーランスで稼ぐのは簡単じゃない

フリーランスという働き方は実は効率の良い働き方ではありません。

フリーランスは会社員と違い、基本的に自分で仕事を見つけて、自分でこなして、自分で会計処理を行わなければいけません。

一般的な企業では、一人の従業員が企画、制作を行って、自分で営業活動して、自分で会計処理をする、ということはまずあり得ません。

どんなに小さい企業でも少なくとも会計処理、事務処理は事務員さんが処理してくれるので、自分で帳簿を付ける必要はないでしょう。

フリーランスの場合、外注をしない限りはすべて自分でこなしていかなければなりません。

外注する場合にしても、信頼できる人を自分で探し、何をどこまで依頼するのか自分で決断して進める必要があります。

会社で勤める場合、自社で出来ないことはおおよそ付き合いのある協力会社に振ることが出来ますが、フリーランスの場合、自分で協力者を探すか、それが出来なければお断りせざるを得ません。

そのため多くのフリーランサーは自分で出来る範囲の仕事だけしか受注しませんが、それだと仕事を選ぶことになるので営業がしにくかったり、大きな仕事を受けることが出来ない。

また、自分一人というただ一つの人的資源しか持たないフリーランサーは自分の労働のみで対価を得ているため、自分の労働以上の収入を得ることが出来ません。

一方で会社員の場合はほとんどのケースで会社が古くから培った顧客や協力者の恩恵を受けることが出来ます。

早い話が、フリーで働いても「自分の能力と労働時間に見合った報酬しか得ることが出来ない」ということです。

会社に勤めている分中抜きされている、という気もしますが、多分会社という仕組みの効率を考慮すればよほどの優秀な人材を除いて、「中抜きされなくなった分自分が働くことになり、結果的に効率的とは言えない」というのが私のフリーランスに対する見解です。

効率よく働くには?

「働くのがキツイ」と感じる原因はほぼほぼ労働に見合った報酬が得られないことです。人間関係とかもあるかもしれませんがそれには触れないでおこう…

特に自分で仕事や人間関係を選択することが出来るフリーランサーに限っては、稼ぎが労力に見合っているか、見合っていないか、はとても重要です。むしろそれがすべてだ…と考える人もいると思います。

フリーランスになっても労力に見合った稼ぎがなければ消耗するだけです。

満員電車に揺られながら消耗サラリーマンやってた方が幾分かましでしょう。

 

なので出来る限り小さい労力、少ない労働時間で大きな報酬を得る、というのが一般的なフリーランサーの目指すべきところで…私は小さい労力で大きく収入を増やす方法には大きくわけて2つあると考えます。

一つはストック型ビジネスに移行すること。もう一つは良い人から良い案件を受注することです。

ストック型ビジネスで楽に稼ぐ

ストック型ビジネスというのは簡単に言えば収入を得る仕組みを作って(所有して)、(半)自動的に稼ぐビジネスのことです。

本やデジタル書籍等の著作物の印税、賃貸物件の家賃収入、実店舗のオーナー等。SEOで集客したブログ、アフィリエイトサイト等も一度構築してしまえばしばらくは収益が入り続けるのである程度ストック型と呼べるビジネスであると考えます。

ストック型のビジネスはリスクを伴うことが多いですが、半自動的に収入を得ることが出来るので、小さい労力で大きな収益を得られる可能性を秘めています。

ただ今まで普通に会社で働いてきた人がいきなりストック型ビジネスを始めることは簡単なことではなく、仕組みづくりで失敗してしまうことがほとんどでしょう。

またストックで収入を得るためにはそれなりの資金が必要だったり、仕組み作りに時間が掛かるためタダ働きせざるを得ないということもあったりで、すぐに実現するようなものではありません。

良い人から良い案件をもらう

実際ある程度誰でもすぐ(本当の意味ですぐとは言えないけど)に出来るのは良いクライアントから良い仕事をもらうように努めることです。

会社員の給料の場合、従業員の賃金はおおよそ相場が決まっていますが、フリーランスにはそれがありません。

分野によってある程度相場はありますが、会社員のそれと違い、例えばライティング一つにしても、文字単価が0.3円の仕事もあれば十倍以上の3円、5円、10円の仕事もあります。

会社員だと同業同職種の仕事で賃金に10倍以上差が開く、ということは通常はありません。

フリーランスはそれが見込める可能性を秘めているわけです。

良い仕事を受けるには相応のスキルが必要で、スキルが良ければよい単価が貰えると(特に常識のある人なら)そう考えるのが一般的だと思います。

が、的確な相場が決まっていないライティング業務等の単価は「クライアントの質」にも大きく左右されます。

「良いライターには報酬を上げてそれに答える」と考えるクライアントもいれば、そうしない(報酬を上げない)クライアントもいるわけです。

たまたまクラウドソーシングで前者のクライアントに当たったランサーはクライアントの期待に応えていけばどんどん報酬がアップしますが、運悪く後者のクライアントに当たった場合は報酬アップは厳しいです。

同じライターでもクライアントを変えるだけで単価が倍以上になった、というケースはきっと少なくないはずです。

良いクライアントから良い仕事をもらうには

良い単価で仕事を受けたい場合、クラウドソーシングは極力使ってはいけません。

使っても良いですが、ネット上のみで片付くような仕事を受けてはいけません。

というのものクラウドソーシングで、特にネット上のみで完結する案件はそのクラウドソーシングに登録していて、仕事を探している無数のランサー達と価格競争になってしまうからです。※無数のランサーが応募しないような特殊な分野は除きます。

無数にいるランサーの中にはまだ駆け出しで「とにかく安くても良いから経験を積みたい」人もいますし、「効率化を突き詰めて一般的なランサーより圧倒的に早く仕事を片付けることが出来るランサー」もいます。

それらと競争にならないように品質(クオリティ)で勝負したいところですが、残念ながらクラウドソーシングで募集しているネットのみで完結する仕事は質よりもコスト、量を重要視している案件ばかりです。

多少クオリティを上げたところで、大幅に単価が上がるケースは少ないでしょう。もちろんそうなるケースもあるのでクラウドソーシングが絶対ダメ、というわけではありません。

が、やはりクオリティで差別化を図りたいなら「直接会って打ち合わせ出来ること」を条件とする案件の方が適しています。

私はクライアント側としてよくクラウドソーシングを利用しますが、文章だけでは説明しづらいクリエイティブな仕事は会って直接話せる人にしか依頼していません。

ウェブデザインなんかも簡単なコーディングだけなら資料を渡せばおおよそ希望通りに仕上がるのでクラウドソーシングのみで良いと思っていますが、デザイン案から考えてもらうとすると、これはやはりウェブ上のやりとりだけでは困難です。

クリエイティブな仕事というのは「替えの利かない仕事」でもあります。

替えの利かない仕事はすなわち価格競争をする相手がいないことを示し、顧客満足度が悪くなければ他者に仕事を奪われることも、安く買い叩かれることもありません。

インターネット、通信の発達で直接会って仕事をする必要性が薄れた、という意見もありますが、クリエイティブな仕事に従事している人、クリエイターを求めている人はおそらく皆直接会って話をすることの重要性を感じていると思います。その気になればネットのみで終わらせることが出来るからこそ。

直接会って仕事をするにはクラウドソーシングの募集よりも、知人の紹介や仕事を募集している企業サイトからの直接応募等の方が早いと思います。

TwitterやFacebook等のSNSを活用するもの重要です。

ちなみに私が直接依頼しているライターさんはSNSきっかけが多いです。

向上心が大切

フリーランスは働き方、仕事の時間、賃金までもが自分の裁量で決まってきます。

会社員の場合多くは、「労力に対してどれくらい収入が得られるか」は個人の力よりも、「どこの会社で働くか」が鍵を握っています。

多くの日本企業では年功序列が未だ根強く残っており、同僚の2倍働いてもその年に2倍の収入を得ることはできませんし、逆に同僚の半分くらいしか働かなくても給料がいきなり半分になってしまうこともありません。

しかしフリーランスの場合働かなければ収入は入りませんし、自分の収入を上げる手段が得られない限り、収入が上がることもありません。

より良い会社員になるための学校教育を受けてきた私たちは、どこかで「とりあえず流れてきた作業をこなしていけばOK」としてしまいがちです。学校では教師に配られたテストの問題を正確に解けば評価されます。

会社員もおおよそその思考で問題ありませんが(最近はそうでもなくなりつつある気がする)、フリーランサーは待っていても良い仕事は流れてきません。

少しでも自分にとって良い案件を受注すること。効率を考える人は効率良く働ける環境を作り、効率的に稼げる仕事を見つけること。

そうするためにはどうすれば良いか。

を常に考え続ける必要があります。

この記事を書いた人

ブログ及びアフィリエイトアフィリエイト収入で生活してます。高知から千葉に移住しました。

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